韓米 北韓の核脅威への対応体制を一体化へ | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎韓米 北韓の核脅威への対応体制を一体化へ

 

 

 韓国とアメリカは、北韓に対する拡大抑止力を強化するため、来年半ばまでに核戦略の立案や実施に関するガイドラインを共同でまとめ、北韓の核の脅威に対して韓米が一体となって対応する体制を構築することにしました。 
  韓米による「核協議グループ」の2回目の会合は15日にアメリカ・ワシントンで開かれ、会合後に発表された共同声明で、アメリカは、「同盟国に対する北韓の核攻撃は、金正恩(キム・ジョンウン)政権の終末に帰結するだろう」と強調しました。
  韓米は、核戦略の立案から実施にいたるまでの内容を盛り込んだガイドラインを来年の半ばまでにまとめ、これをもとに北韓の核への対応体制を完成させることを目標にしています。
  すでに、有事の際に速やかに協議し、意思決定が行えるよう、両国の首脳間に核問題専用のホットラインが設けられていますが、これに加えて、来年の韓米合同軍事演習「フリーダムシールド」からは、核作戦のシナリオが含まれることになったということです。
  韓国の国家安保室は、「これまでは、北韓が核攻撃を行った場合、アメリカの『核の傘』を待たなければならなかったが、今後は韓米が予め共に考え、行動することになる」と説明しています。
 「核協議グループ」は、4月の韓米首脳会談で採択された「ワシントン宣言」の内容を具現化するために両国が立ち上げた協議体で、ことし7月に初の会合が行われました。
  3回目の会合は、来年の夏、韓国で開催される予定です。