韓国空軍、新輸送機にC-390選定 | すずくるのお国のまもり

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◎韓国空軍、新輸送機にC-390選定 アジア初、7カ国にBy Tadayuki YOSHIKAWA

 

 

 ブラジルのエンブラエルは現地時間12月4日、韓国の防衛事業庁(DAPA)が韓国空軍(ROKAF)の新輸送機としてC-390「ミレニアム」を選定したと発表した。LTA(大型輸送機)IIプログラムの一般競争入札によるもので、韓国はアジア初のC-390の顧客となる。
 今回の契約締結により、エンブラエルは韓国空軍の要求を満たすよう特別に構成された未公表のC-390、訓練、地上支援機材、スペアパーツを含むサービス・サポートを提供する。契約額は2023年第4四半期にエンブラエルの受注残に計上される。C-390は、韓国企業が部品製造に携わるほか、韓国でのMRO(整備・修理・分解点検)体制確立なども進めていく。
 C-390はエンブラエルが開発した双発の中型輸送機で、2015年2月3日に初飛行。最大ペイロードは26トン、航続距離は26トン搭載時が2000キロ(1080海里)、フェリー時が6241キロ(3370海里)、最高巡航速度はマッハ0.80(470ノット)で、貨物や物資、部隊の輸送、捜索救助など、多目的に運用できる。
 C-390を採用した国は、ブラジル、ポルトガル、ハンガリー、オランダ、オーストリア、チェコに続き韓国で7カ国目。今年10月には、ポルトガル空軍(FAP)が空中給油・輸送型KC-390の運用を開始した。