◎ヒズボラ、イスラエルをミサイル攻撃 交戦2006年以来の激化

 

 

[ベイルート 16日 ロイター] - イスラエルの北隣レバノンに本拠を置く親イラン組織ヒズボラは16日、国境のイスラエル側にある8カ所の標的に対しミサイルを発射したと表明した。イスラエルは砲撃で応戦したとしており、両者の暴力の応酬は2006年のイスラエル・ヒズボラ紛争以来の水準に激化した。
 ヒズボラは声明で、イスラエル兵士のグループや軍事施設など、イスラエル国内の8カ所を攻撃したと表明。レバノンの治安筋によると、イスラエルはドローン(小型無人機)などを投入し、レバノンの南部国境沿いの少なくとも12の集落を攻撃した。
 イスラエル軍は声明で、イスラエルに向けて対戦車ミサイルを発射しようとしたレバノンの「一派」に対する攻撃を行ったほか、他の標的も攻撃したと表明した。イスラエルに対する攻撃で負傷者は報告されていないとしている。
 ヒズボラは声明で「ガザ地区のパレスチナ人を支援」するために攻撃を行ったと表明。レバノンの治安筋は、ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突が始まった10月7日以降で、この日の交戦が最も激しかったとしている。