習氏、軍幹部に「党の絶対的指導堅持」指示 | すずくるのお国のまもり

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◎習氏、軍幹部に「党の絶対的指導堅持」指示 ワグネル反乱も踏まえ引き締めか

 

 

【北京=三塚聖平】中国人民解放軍の幹部を集めた会議が20、21両日に北京で開かれ、習近平国家主席(中国共産党総書記)が「軍に対する党の絶対的指導を堅持」するよう指示した。22日付の中国共産党機関紙、人民日報が伝えた。6月下旬にロシアで民間軍事会社「ワグネル」の武装反乱が起きたことも踏まえ、中国軍の引き締めを図る狙いがうかがわれる。
 中国軍の最高指導機関である党中央軍事委員会の主席も務めている習氏は「党と軍の全面的な厳格統治を持続的に推進しなければならない」と訴えた。中国軍制服組トップの何衛東(かえいとう)・中央軍事委副主席は、習氏が不動の権力と権威を固めたことを意味する「二つの確立」を「固く支持する」ことを全軍に求めた。
 習氏は2012年に党総書記と中央軍事委主席に就任すると、反腐敗闘争を通じて軍内部でも対抗勢力を排除して権力集中を進めた。ただ、ロシアのプーチン政権を襲ったワグネルの武装反乱を巡っては露軍高官の関与も取り沙汰されている。習氏は会議で「戦争への備えと戦闘能力の強化」も求めており、米国との対立が激化する中で改めて軍の引き締めに力を入れる必要に迫られた形だ。