◎北朝鮮の密輸・大量破壊兵器拡散を阻止 韓米日が今月末に海上訓練

 

 

【ソウル聯合ニュース】韓米日が韓国南部・済州島の南の公海上で今月末、北朝鮮による大量破壊兵器の拡散や船舶間の積み荷を移し替えて密輸する「瀬取り」を阻止するための海上訓練を実施する見通しだ。
 韓国軍の消息筋は8日、5月末に韓国で初開催される大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)高官級会合に合わせ、一部の国と海上阻止訓練を計画していると明らかにした。 
 訓練は韓国軍が主管し、米国と日本の参加が事実上、決定している。オーストラリアなどその他の国々も参加する可能性がある。消息筋によると、参加国や詳細な訓練計画は調整中だという。
 PSIは核兵器や生物兵器、化学兵器などの大量破壊兵器とその運搬手段、関連物資の拡散防止のため2003年に発足した国際協力体制で、5年ごとに高官級会合が開かれる。 
 会合は米国(5周年)、ポーランド(10周年)、フランス(15周年)での開催に続き、20周年を迎えた今年は5月末に韓国で開かれ、政府はこれに合わせてPSIの定例訓練となる「イースタン・エンデバー23」を主催する。
 14年に始まった定例訓練はPSI参加国が持ち回りで主管しており、主管する国によって名称は異なる。
 今年の訓練では、国連制裁を受ける北朝鮮が瀬取りで石油製品を密輸したり、海上で大量破壊兵器を拡散したりする状況を想定し、これを阻止することに焦点を合わせるとみられる。
 韓米日は先月17日にも、北朝鮮の核・ミサイル脅威に備え、3カ国のイージス艦が参加するミサイル防衛訓練を朝鮮半島東・東海の公海上で実施した。