金与正氏「圧倒的な対応取る」 韓米合同演習に警告か | すずくるのお国のまもり

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◎金与正氏「圧倒的な対応取る」 韓米合同演習に警告か

 

 

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が談話を発表し、「われわれに対する敵対的なことすべてに対処し、非常に強力かつ圧倒的な対応を取る」と警告した。朝鮮中央通信が19日報じた。
  韓米が米ワシントンで今月22日に北朝鮮核問題に対応するため行う予定の机上演習「拡大抑止手段運営演習(DSC TTX)」や来月の合同軍事演習に対し、厳しく対応する意向を示した発言とみられる。
 談話で与正氏は朝鮮半島地域の平和と安定を望むなら、国連安全保障理事会を北朝鮮への敵対政策のための機構に転落させようとする米国の横暴を容認してはならないと主張。北朝鮮の自衛権をあきらめさせようとする米国とその追従勢力の行為を黙認してはならず、無駄な努力であることを知らしめるべきと強調した。
 さらに米国に対し、北朝鮮の安全を脅かすすべての行動を中止し、自らの安全のためにも常に深く考えるべきと指摘した。
 韓国に対しては「南朝鮮(韓国)の奴らを相手にする考えは依然ない。大陸間弾道ミサイル(ICBM)でソウルを狙うことはない」とした。「相手にしない」と発言したことは、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の非核化ロードマップ「大胆な構想」をはじめ、南北離散家族の再会、対北人道的支援など、韓国側の対話提案に応じる考えがないことを明確に示したものと受け止められる。
 また、「勇気あるふり」をしてあちこちで空気を読めない行動を取るなら、どんな災いを招くか考えたほうがいいと警告した。
 金与正氏の談話は米国によるウクライナへの戦車支援を非難した先月27日以来、23日ぶり。

 

◎金與正党副部長が談話を発表
 

 

 平壌2月19日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党中央委員会の金與正副部長が19日、次のような談話を発表した。
 心から朝鮮半島地域の情勢を懸念し、平和と安定を願うなら、全ての国が国際平和と安全保障の重大な責任を持った国連安保理を自分らの極悪な対朝鮮敵視政策実行の機構に転落させようとする米国の強権と専横を絶対に許してはならない。
 また、合法的な主権国家の自衛権を放棄させようとする米国とその追随勢力の意地悪な行為を黙認してはならず、それが無駄な努力であることを知るようにすべきである。
 今回にもわれわれの敵手は、根拠もなく共和国の自主権に対する露骨な侵害行為を働いた。
 常にいわゆる威嚇に備えるという口実を持ち出して拡張抑止、連合防衛態勢を言い立てながら米国と南朝鮮の連中が朝鮮半島地域で軍事的優勢を獲得し、支配的地位を占めてみようとする危険極まりない欲深の野心と企図を露骨にしているのは刻一刻、地域の安定を破壊し、情勢をいっそう危うくするようにしている。
 米国は、世を欺まんし、朝鮮民主主義人民共和国に対して敵対的ではなく、対話に開かれているというたわごとを取り止め、対話の場で時間を稼ごうとする愚かな窮策を諦め、わが国家の安全を脅かす一切の全ての行動を中止し、共和国のイメージをダウンさせようとせず、自国の展望的な安全のためにも常に熟考すべきであろう。
 南朝鮮の連中も、今のようにあたかも「勇敢無双」であるように、無分別に振る舞っていては結局にどんな災いを自ら招くようになるのかを考えてみる方がよかろう。
 愚か者であるので悟らせてやるが、大陸間弾道ミサイル(ICBM)でソウルを狙うことはないであろう。
 われわれは、相変わらず南朝鮮の連中を相対にする意向がない。
 委任によって最後に警告する。
 敵の行動の件件事事を注視し、われわれに対する敵対的であることに事ごと相応し、きわめて強力な圧倒的対応を実施する。---