◎朝鮮人民軍総参謀部代弁人が発表

 

 

【平壌10月14日発朝鮮中央通信】朝鮮人民軍総参謀部スポークスマンは14日、次のように発表した。
 前線敵情によると、10月13日、わが軍の第5軍団前方地域で南朝鮮軍はおおよそ10余時間にわたって砲撃を強行した。
 われわれは、南朝鮮軍部が前線地域で強行した挑発的行動を重大視して、強力な対応軍事行動措置を取った。
 わが軍隊は、前線地域で軍事的緊張を誘発させる南朝鮮軍部の無分別な軍事活動に厳重な警告を送る。---www.kcna.kp (チュチェ111.10.14.)

 

◎北朝鮮、日本海に弾道ミサイル発射 韓国軍が発表

 

 

【ソウル=甲原潤之介】韓国軍合同参謀本部は14日未明、北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイルを発射したと発表した。日本の防衛省も同日未明、北朝鮮から弾道ミサイルが発射されたと公表した。日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下したと推定した。
 浜田靖一防衛相は発射されたミサイルが少なくとも1発で、午前1時47分ごろに首都平壌の近郊から東方向に撃たれたと明らかにした。最高高度は50キロメートルほど、飛距離は650キロメートル程度と分析した。変則軌道で飛んだ可能性があると指摘した。防衛省で記者団に語った。
 北朝鮮の朝鮮中央通信は14日未明、朝鮮人民軍総参謀部の報道官の声明を伝えた。韓国軍が「前方地域で10時間あまりにわたり砲撃を行った」と主張した。これを挑発と受け止め「強力な対応軍事行動措置をとった」と明かした。弾道ミサイルの発射で対抗したことを示唆した。
 ミサイルの発射に先立ち、韓国軍は13日午後10時半から14日午前0時20分にかけて北朝鮮の軍用機10機が韓国との軍事境界線付近の飛行禁止区域に接近したと発表した。韓国軍が最新鋭戦闘機F35Aなどを緊急出動させていた。
 日本政府はミサイル発射を受け、北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に抗議した。14日未明時点で航空機や船舶などから被害の報告はない。
 岸田文雄首相は①情報収集・分析に全力を挙げ、国民に迅速・的確な情報提供②航空機や船舶などの安全確認の徹底③不測の事態に備え万全の態勢をとること――の3点を関係省庁に指示した。
 北朝鮮による弾道ミサイル発射は9日未明に撃って以来となる。9月25日以降の3週間足らずで8回目という異例の頻度で発射を繰り返している。朝鮮中央通信は10月9日までの一連の発射を戦術核の運用部隊による訓練だったと報じている。

 

◎北朝鮮のミサイル等関連情報 令和4年10月14日 防衛省
 北朝鮮は本日1時47分頃、北朝鮮平壌近郊から、少なくとも1発の弾道ミサイルを、東方向に向けて発射しました。詳細については現在分析中ですが、最高高度約50km程度で、約650km程度飛翔し、落下したのは朝鮮半島東側の日本海の、我が国の排他的経済水域(EEZ)外と推定されます。また、当該弾道ミサイルは変則軌道で飛翔した可能性があり、引き続き分析中です。
 防衛省から、政府内及び関係機関に対して、速やかに情報共有を行いました。現在までのところ、航空機や船舶からの被害報告等の情報は確認されていません。

防衛省・自衛隊:北朝鮮のミサイル等関連情報 (mod.go.jp)