◎北朝鮮、また弾道ミサイル 2発、空母展開に反発―日米韓、6日も共同訓練
【ソウル時事】韓国軍によると、北朝鮮は6日早朝、平壌の三石付近から日本海に短距離弾道ミサイル2発を発射した。発射の直前には米空母打撃群の再展開への反発を表明した。北朝鮮は先月下旬から弾道ミサイル発射を繰り返し、4日には5年ぶりに日本上空を通過する弾道ミサイルを発射したばかり。朝鮮半島周辺の緊張が高まっている。
日本領域落下恐れなら破壊措置 米国向けミサイルも撃墜可能―北朝鮮対処・防衛省
防衛省によると、2発はいずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定される。1発目は最高高度約100キロ、飛距離約350キロ、2発目は最高高度約50キロ、飛距離約800キロとみられる。2発目は迎撃を難しくする変則軌道だった可能性がある。
三石からのミサイル発射が確認されたのは初めて。北朝鮮は、有事の際の日米韓の迎撃や発射地点への反撃を想定し、新たな場所から2種類のミサイルを発射した可能性がある。北朝鮮のミサイル発射は巡航ミサイルを含め今年24回目となる。
日米韓は6日、一連の発射に対抗し、日本海でミサイル防衛の共同訓練を実施した。米空母打撃群傘下のイージス駆逐艦や海上自衛隊のイージス艦「あしがら」が参加し、ミサイルの探知・追跡・迎撃のためにレーダーで捉えた標的情報を共有する手順を確認した。
◎日米韓のイージス艦が日本海で合同訓練…北朝鮮の弾道ミサイル想定、探知・迎撃を確認
【ソウル=溝田拓士】韓国軍合同参謀本部は6日、日米韓のイージス艦による合同訓練を日本海で始めたと発表した。北朝鮮が相次いで弾道ミサイルを発射していることを踏まえ、日米韓の協力を示す狙いがある。
韓国軍などによると、海上自衛隊の護衛艦「あしがら」や韓国海軍の「世宗大王」、米海軍の「ベンフォールド」が参加している。北朝鮮からの弾道ミサイル発射を想定し、各艦が情報を共有しながら、ミサイルの探知や追跡、迎撃する手順を確認している。3か国によるこうした共同訓練は8回目。
◎日米韓共同訓練の実施について
自衛隊は、米軍及び韓国軍と共に、下記のとおり日米韓共同訓練を実施しました。本訓練は、北朝鮮が我が国上空を通過させる形で弾道ミサイルを発射する等、我が国を取り巻く安全保障環境がより一層厳しさを増す中、地域の安全保障上の課題に対応するための3か国協力を推進するものであり、共通の安全保障と繁栄を保護するとともに、ルールに基づく国際秩序を強化していくという日米韓3か国のコミットメントを示すものです。
記
1 期 日
令和4年10月6日(木)
2 訓練海域
我が国周辺海域
3 参加部隊
(1)海上自衛隊
護衛艦「あしがら」
(2)米 軍
艦艇数隻
(3)韓国軍
艦艇数隻
4 訓練項目
弾道ミサイル情報共有訓練
10月6日、護衛艦「ちょうかい」及び同「あしがら」は、@US7thFleet米海巡洋艦「CHANCELLORSVILLE」、米海駆逐艦「BENFOLD」及び韓国海軍駆逐艦「SEJONG DAEWANG」等とともに、日本海において日米韓共同訓練を実施し、弾道ミサイル対処を含む戦術技量の向上及び米・韓海軍との連携の強化を図りました。 pic.twitter.com/2CLaSQhc3F
— 海上自衛隊 自衛艦隊(公式) (@JMSDF_SDF) October 7, 2022