◎米海軍佐世保基地にドック型揚陸艦「ラシュモア」配備
アメリカ海軍・佐世保基地に17日、新たにドック型の揚陸艦が配備されました。佐世保配備の艦船はこれで9隻目となります。
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(山口記者)
「アメリカ海軍佐世保基地に新たに配備される揚陸艦ラシュモアが初めて佐世保港に姿を現しました」
17日朝、佐世保に入港したのはアメリカ海軍のドック型揚陸艦「ラシュモア」1万6千トンあまりでカリフォルニア州サンディエゴから佐世保基地に配属となりました。
ラシュモアは全長185メートル海兵隊員や上陸用舟艇などを作戦海域まで輸送するのが主な任務です。
戦車や水陸両用車などを運ぶホバークラフト型の揚陸艇LCACを最大4隻搭載することが可能で17日は2隻のLCACを沖合いで降ろして入港しました。
「ラシュモア」はことし9月アメリカに帰国した揚陸艦「ジャーマンタウン」の代わりとして配備されたものでアメリカ海軍・佐世保基地を母港とする艦船は以前と同じ9隻となりました。
*ラシュモア(USS Rushmore, LSD-47)は、アメリカ海軍のドック型揚陸艦。ホイッドビー・アイランド級ドック型揚陸艦の7番艦。艦名はサウスダコタ州ブラックヒルズのラシュモア山国立記念公園に因んで命名された。その名を持つ艦としては二隻目である。
米海軍佐世保基地にドック型揚陸艦「ラシュモア」配備 | NBC長崎放送 (nbc-nagasaki.co.jp)
◎アメリカ海軍 佐世保に排水量1万5000トン超の大型揚陸艦「ラシュモア」を配備
(アメリカ海軍佐世保基地に到着したドック型揚陸艦「ラシュモア」(画像:アメリカ海軍))
「ラシュモア」は1989(平成元)年5月6日に進水、1991(平成3)年6月1日に就役したホイッドビー・アイランド級ドック型揚陸艦の7番艦で、全長は15.9m、満載排水量は約1万6300トンあります。
乗員約400名のほかに海兵隊員など約500名を収容でき、また船体後部に設けられたウェルドックにはエアクッション型揚陸艇(LCAC)を最大4隻搭載することが可能です。
なお、アメリカ海軍太平洋艦隊によると、「ラシュモア」はアメリカ海軍艦船として初めてスマートシップになった船だそう。1997(平成9)年に、電子チャートディスプレイ、統合ブリッジシステム、統合機械制御システムを搭載し、初のスマートシップになったとしています。
アメリカ海軍 佐世保に排水量1万5000トン超の大型揚陸艦「ラシュモア」を配備 | 乗りものニュース (trafficnews.jp)
◎米ドック型揚陸艦「ジャーマンタウン」が交代 佐世保基地、後継は年内配備
在日米海軍司令部(神奈川県横須賀市)は14日、長崎県の佐世保基地に配備しているドック型揚陸艦「ジャーマンタウン」(1万6331トン)を交代させると発表した。同型のドック型揚陸艦「ラシュモア」(1万6629トン)を年内に同基地へ配備する予定。交代理由について「何かの作戦が完了したということではない。定期的、または不定期での配置換え」としている。
ジャーマンタウンは1992~2002年まで佐世保基地に配備。11年1月に再び佐世保基地に配備され、東日本大震災に伴う米軍の支援活動「トモダチ作戦」で物資輸送などをした。「ラシュモア」は米サンディエゴ海軍基地を母港としている。
米軍の動向を追うリムピース編集委員の篠崎正人氏は「(配備から)10年経過したことによる定期のオーバーホールのため、本国へ戻るのではないか」としている。