党中央軍事委、咸鏡南道党軍事委拡大会議の緊急招集を指示 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

 豪雨と洪水被害対策に中央軍事委員会が咸鏡南道党軍事委員会拡大会議の開催を指示した。党規約では災害復旧活動が中央軍事委員会の役割として明文化されていない。しかし、昨年の水害復旧活動で、党中央委員会政務局拡大会議→中央軍事委員会への命令という手続きが取られていた。しかし、迅速な復旧活動の必要性、あるいは復旧活動に当たれる実力組織が軍隊しかないためか、今回の洪水対策では中央軍事委員会が直接指示を出している。

 

〇党規約第30条 党中央軍事委員会

 党中央軍事委員会は、党大会と党大会の間の党の最高軍事指導機関である。

 朝鮮労働党総書記は、党中央軍事委員会委員長になる。

 党中央軍事委員会は、党の軍事路線と政策を貫徹するための対策を討議決定し、共和国武力を指揮し、軍需工業を発展させるための事業をはじめとして国防事業全般を党的に指導する。

 党中央軍事委員会は、討議問題の性格によって、会議成立比率に関係なく必要な成員だけ参加させて招集することができる。

 

〇最近の中央軍事委員会の活動で災害派遣活動がある。

2021611日、朝鮮労働党中央軍事委員会第8期第2回拡大会議:国家防衛活動の全般において新たな転換をもたらすための重要な課題が提示され、組織問題が討議

2021224日、朝鮮労働党中央軍事委員会第8期第1回拡大会議:人民軍指揮メンバーの軍事・政治活動と道徳生活において提起される一連の欠点を指摘し、人民軍内に革命的な道徳規律を確立するための問題が討議

202098日:朝鮮労働党中央軍事委員会第7期第6回拡大会議:台風9号被害被害復旧対策を討議

202095日:党中央委員会政務局拡大会議:金正恩委員長は、人民軍が祖国の守護者、人民の幸福の創造者として自分の使命と本分に忠実であるとの確信を表明し、咸鏡南道と咸鏡北道被害復旧戦闘へ呼びかける党中央軍事委員会の命令を下達

2020813日:朝鮮労働党中央委員会第7期第16回政治局会議:金正恩委員長は水害復旧のため、党中央委員会政治局の決定書と党中央委員会、党中央軍事委員会、国務委員会の共同命令書を示達

 

【平壌88日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党中央軍事委員会は8月5日、豪雨と洪水による被害復旧のために咸鏡南道党軍事委員会拡大会議を緊急招集することに関する指示と必要な関連指示を下達した。

朝鮮労働党中央軍事委員会は、咸鏡南道内の一部の地域で豪雨と洪水によって発生した被害状況を調べ、工兵部隊で被災地の破壊された道路を早急に復旧し、道に駐屯している人民軍部隊を咸鏡南道党軍事委員会の決定に従って動員させ、道の力量との協同の下で被害復旧を急いで終えることに関する指示を下達した。

 敬愛する金正恩総書記は、被害復旧用の主要資材を国家予備分から解除して緊急に送ってやるように対策を立てながら、中央から財政・物質的に咸鏡南道の被害復旧を強力に支援することを命令した。

咸鏡南道党軍事委拡大会議を招集

【平壌88日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党中央軍事委員会の指示に従って8月5日、咸鏡南道党軍事委員会拡大会議が招集された。

 会議には、道党軍事委員会の委員と市・郡党責任書記、道級機関、重要工場、企業の党・行政責任活動家、建設、設計部門の当該の活動家、道に駐屯している人民軍部隊の軍事・政治幹部が出席した。

 朝鮮労働党中央軍事委員会の指示を朝鮮労働党咸鏡南道委員会のリ・ジョンナム責任書記が伝達した。

 会議では、金正恩総書記が咸鏡南道で発生した豪雨被害状況の報告を受けて数回にわたって被害復旧に関連する方向と方途を具体的に明示し、復旧に切実に必要な資材の保障対策まで立ててくれたことについて指摘された。

 特に、金正恩総書記が現在のような困難な時期に被災地住民の生活保障に優先的な関心を払い、党活動、対人活動を強化して広範な大衆を党の周りにいっそう鉄桶のごとく結束させることを市・郡党責任書記に提起される重要な課題として提示し、市・郡党活動家と党組織を自覚、奮発させて巧みに頑強に被害復旧作業を行うように教えてくれたことについて強調された。

 会議では、道内の被害状況が詳細に通報され、党中央軍事委員会の指示を貫徹するための具体的な対策が講じられた。

 会議は、確定した被害復旧の規模に応じて当該の地域に急派する建設陣の編成と設計の先行、資材輸送をはじめ実務的な問題を討議し、道内の党、行政、安全、保衛の各機関の責任活動家と人民軍の軍事・政治幹部で強力な被害復旧指揮組を組織した。

 また、被災地住民の生活を早急に安定させるための緊急対策を立て、非常防疫活動をいっそう強化し、農作物の被害を最小限にとどめる上で提起される問題を協議した。

 会議では、道内の全ての党組織と人民、人民軍将兵が自然の狂乱がいくら激しくて挑戦と試練が幾重に重なっても、党中央の周りに固く結集した一心団結、軍民一致の威力を総発動していけば必ず勝利するという胆力を持って被害復旧に邁進(まいしん)することについて強調された。

 朝鮮労働党咸鏡南道軍事委員会拡大会議は、わが党の人民大衆第一主義思想を深く刻み付けて軍民大団結の力で党創立記念日まで被害復旧を終えることに関する決定を全員一致で採択した。