北朝鮮、軍幹部の降格で体制の引き締めか。 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

 7月8日、核・ミサイル開発を主導してきた李炳哲(黄色い〇)氏が政治局常務委員から降格し、朴正天(赤い〇)軍総参謀長も軍元帥から次帥に降格されたようです。金正恩総書記が錦繍山太陽宮殿を高官らと共に訪問した際の写真で判明しました。
 金正恩総書記は6月末の党政治局拡大会議で、新型コロナウイルスの対応を巡り「重大事件」が起きたとし、更迭人事を行いました。韓国の「国家情報院」によれば、中朝貿易の再開のための拠点として軍の飛行場を転用しようとしたが、消毒施設の準備が不十分で稼働が遅れていることなどが問われた様です。
 金正恩総書記の指示を実行できない場合、幹部ですら降格させるという恐怖政治で体制の引き締めを図り、食糧不足に喘ぐ国民の不満を逸らす目的がありそうです。