高橋弘「巨樹・巨木を巡る」を楽しみました。

 

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本書は、地元の図書館でたまたま目について、借りてきた本です。

 

作者は、巨樹の写真を撮り続ける、巨樹・巨木のスペシャリスト。全国の巨樹・巨木が、迫力ある写真と詳しい解説で構成されています。パラパラ眺めても、じっくり読んでも、楽しめる素敵な一冊。作者の「巨木愛」に溢れた本でした。

 

縄文杉 (鹿児島県屋久島町)

 

巨樹といえば「縄文杉」とまでいわれるようになった有名な木。節くれだった姿のために、材に適さないと判断され、奇跡的に伐採されずに残った。

発見当初、樹齢7200年とされたが、その後の放射線測定などの手法で樹齢は2500年前後であろうとの見解。

 

観光客は、期待に胸を躍らせながら展望台の階段を一歩一歩踏みしめながら、対面することとなる。

 

【私の感想】

写真でスケールの大きさは感じます。樹齢2500年でも、紀元前からそこに生えているということ。その命を目の前に感じられるのは、非常に価値のあることだと思います。屋久島まではなかなかいけませんが、本書をきっかけにネットで検索すると、地元の秩父でも、近場数百年の樹齢の木はいくつもあることが、わかってきました。

 

本書から、巨木の魅力に触れられました。身近な場所にある巨木から、生き続ける命に触れてみることにしました。

 

これらは、わが家の近所の巨木です。

 

「矢尾百貨店のけやき」樹齢不明

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秩父今宮神社「駒つなぎのけやき」樹齢500年

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西善寺のコミネカエデ(埼玉県横瀬町)

 

樹齢600年。西善寺は、1429年に開山した長い歴史を持つ寺院。

 

コミネカエデは山門をくぐると目の前に現れ、本堂いっぱいに枝を広げ、モミジとは思えないような広大な樹冠を誇っている。

 

何時間見ていても飽きのこない、本当に素晴らしいコミネカエデの巨木といえよう。

 

【私の感想】

本書の中で、私の地元・秩父で紹介されているのは、この1本でした。紅葉の時期には私もたびたび訪れたことがあり、馴染みのある木です。そんな木が専門家からも絶賛されていて、嬉しくなります。

 

私が最近行ったのは、秋のウォーキングイベントのとき。

木の下で、フルート奏者のミニコンサートも行われて、とても良かったです。

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西平のカヤ(埼玉県ときがわ町)

 

全国に数多いカヤの中でも、名木中の名木と言って差し支えないカヤの巨樹の一本。

 

幹周など、このカヤより大きなものはたくさんあるが、その雰囲気、樹形、どれをとっても一級品。周囲の植林されたヒノキも、このカヤが枝を伸ばす空間だけは遠慮しているのか、ぽっかりと空間を空けて控えているかのようだ。

 

ときがわ町は「巨木の里ときがわ」と銘打って、巨木の観光に力を入れている町。素晴らしくよくまとまった巨木の里MAPはぜひ手に入れたいところ。

 

【私の感想】

ときがわ町なら、私の自宅からも日帰りで行ける距離なので、近いうちに行ってみることにしました。

 

私はコロナ禍前、神社巡りに凝っていた時期があったのを思い出しました。神社には大きな木があることも多くて、その存在感に神々しさを感じます。

 

私の携帯で過去の写真を検索して、神社の巨木を見つけてみました。

 

秩父神社

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三峯神社

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このご時世、なかなか全国を巡るわけにもいきませんが、ウォーキングを兼ねて、巨木巡りも良い趣味になりそうな気がします。

 

ありがとうございました。