門田幸代著「生ゴミ堆肥ですてきに土づくり」を読みました。

 

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先日読んだ、「あるものでまかなう生活」から、コンポストへの興味が強くなりました。私は、「庭で大量に出る雑草や花がらなどを土づくりに生かしたい」と思っていたので、「これだ!」と思いました。

 

さっそく専用の生ゴミ処理容器「EMワーカー」を試していますが、もっと良い方法があるような気がして、Amazonで調べて本書を選びました。

 

著者は自宅の生ゴミから作る堆肥づくりを指導されている方。本書では、「カドタ式土のう堆肥」のつくり方を写真や図でわかりやすく解説されています。

 

土のう袋を使う

 

著者は、さまざまな堆肥づくりのやり方を試してきました。いずれも微生物による生ゴミの発酵分解です。段ボールを使用したり、市販の発酵促進剤を買って使ったり、有効微生物群(EM)を利用したり試行錯誤してきました。

 

どのやりかたも一長一短。そしてようやく「土のう袋」を使った堆肥作りに行きつきました。同時に発酵・分解を行う微生物の供給源として、自宅の土が利用できることを思いつきました。どんなに効果のある発酵促進剤でも、自宅の土の中にいる微生物にはかなわないだろう。

 

土のう袋は、土木工事の廃材入れなどで使われるポリエチレン袋。一枚数十円で買い求められます。土のう袋の特徴は、小さい隙間がたくさんあること。これが通気を促し、微生物が活発に活動してくれます。

 

【私の感想】

土のう袋でできるなら、EMワーカーより安い!私も早速、ホームセンターで買いました。10枚で250円程でした。密閉するEMワーカーとは違って、通気性が良さそうで、軽いです。失敗しても費用が小さいので、気楽にチャレンジできます。

「自宅の土にはかなわない」というのも気に入りました。自宅の環境に合った堆肥ができるのも、しっくりきます。

 
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「堆肥のタネ」のつくり方

用意するもの

 土のう袋、米ぬか0.5ℓ、土1ℓ、堆肥材料5ℓ、水0.5

    材料を混ぜ合わせる

    土のう袋に入れてレンガの上に置く

    45日後ふたつにわけて完成

 

発酵を促す微生物は、土の中にいます。ですから、用いる土は自宅の庭土が一番いいです。

数日で、発酵熱が上昇します。冬場でも40℃以上になり、土のう袋の中で微生物の活動が活発に行われていることに、とても驚きます。

 

気軽なやりかた

市販の腐葉土2ℓと米ぬか0.5ℓ、水0.5ℓを混ぜて、完成。

あとは、どのう袋にいれて生ごみを入れていきます。

そのときは米ぬかをまぶすことをお忘れなく。

 

【私の感想】

私は、家に合った「腐葉土」と発酵促進剤の入った「ぼかし」、それに水を混ぜてやってみました。通販(楽天)により300円程で「米ぬか」が手に入ることもわかったので早速注文。今後は、米ぬかと自宅庭の土で作っていきたいと思います。

著者が「できることからはじめてはいかがですか」と書いていて、私も行動につながりました。

 
 
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種の付いた雑草を使ってもいいのか?

 

著者の答えは、「種が着いていても気にせず使いましょう」

 

雑草をよく堆肥材料にします。でも、これまで種を取り除いたことは一度もありません。土の中に埋めて完熟させていますが、そこから雑草が大量に伸びてきたということはありません。

 

「米ぬかを入れないと発酵しないのか」

土のう袋堆肥作りに米ぬかは必需品です。

米ぬかは微生物の栄養源。微生物は米ぬかを食べて、活発に活動し、発酵が進みます。一種の発酵促進のために入れるものです。

たしかに、米ぬかを入れなくても発酵は進むかもしれません。ただ、時間もかかりますし、土のう袋という狭いスペース内で必ずしもうまくいくとは限りません。かならず米ぬかを使うことをお勧めします。

 

【私の感想】

本書の後半に本を読んでいて湧いてきた、私の疑問がズバリ載っていました。

雑草を材料にしても、雑草が大量に生えてこまるようなことはない、言い切ってもらえてスッキリしました。私が最もやりたい、「雑草から作る堆肥」のやり方に、この「土のう袋堆肥づくり」が合っています。

 

私は、昨年から自己流で、雑草をバラの根元に置いたり、周辺に埋めたりして、雑草を活かしてきました。何か月もかかりますが、土がフカフカしてきて、山の中の土の香りと同じようないい匂いになりました。そして、そのバラたちが驚くほどよく育ち、今年は病気もなく沢山の花を咲かせてくれました。土づくりは大成功でした。

 

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この「どのう袋」で、それがもっと効率的にできそうだと思っています。買ってきた「腐葉土」や「ぼかし」よりも、「自宅の土」と「米ぬか」のほうが、自宅の庭の環境にあった堆肥ができると思います。

 

「EMワーカー」と「土のう袋堆肥」両方並行して試してみるのが、ますます楽しみになりました。

 

ありがとうございました。