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森美智代著「断食の教科書」を読みました。

 

著者の森氏は、一日一杯の青汁だけで生活する「不食の人」。私は、以前にも森さんが書いた本を読んだことがあって、「食べないこと」で健康を保つことを教えてくれる人と思っています。本書も購入して自宅の本棚にありました。

 

私はここ3ヶ月ほどで、体重が2キロほど増えてきています。その理由は自分でわかっていて、食べる量が増えているから。夕食のごはんが一杯では足りずに、お代わりしたり、パンを追加したりしています。

 
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いまこそ、森さんの本を読んで、食べ過ぎを直さねば!と思って本書を選びました。

本書は、森氏がしゅさいする断食道場のテキストとして書かれたもので、断食合宿で行う内容が具体的に書かれています。

 

宿便が排出される

 

断食を行うと、宿便が排出されて「病気」や「不調」、「不快症状」が劇的に良くなると言われています。個人の体質や症状によって、宿便が出るまでの期間は様々ですが、断食を開始した当日から出始めることもあります。

 

なぜ断食をすると便が大量にでてくるのか。

便には余分な脂肪分や水銀、カドミウムなどの重金属、食品などの添加物が含まれています。宿便には食べたものだけではなくて、体内の「毒」まで排泄してくれる作用があったわけ。断食で様々な病気が治るのは、このためだったのですね。

 

【私の感想】

私も、数日間の断食を経験したことがあるのを思い出しました。それと、一昨年自分で行ったダイエットで、大量の便が出たこともあります。それで体内の毒が出せたから、体調が快適になっていたのです。

最近の私は、食事量が増えたのとともに、睡眠時間が十分なのに、昼間も眠くなるということが度々あり、休みの日に昼寝してしまうことも。それは体内に毒が溜まっていて、排泄できないから、疲れてしまうのだ、と。

そう自覚しただけで、ここ数日の食べる量をセーブできてきました。

 

断食より少食の継続が難しい

断食から回復食に入ると、一気に食べたい欲求にかられ、暴食に走りがち。せっかく断食をしてもリバウンドしてはもったいないですよね。

 

胃が小さくなって、十分なはずの回復食で満たされないのは、体だけでなくて、心が欲求不満になっているから。回復食が上手に取れないのは、断食する力量がまだ足りない証拠です。

 

私は、食欲がコントルールできれば、それ以外の多くの欲求もコントロールできると考えています。少食によって欲求が削ぎ落されると、自分にとって必要なものが見えてきます。

 

少食法の基本メニュー

(朝)生野菜汁180cc

(昼)玄米粥、豆腐200g、ゴマ、昆布粉、塩

(夕食前)朝に同じ

(夕食)昼に同じ

 

【私の感想】

少食の基本は、青汁、玄米粥、豆腐で足りる。それで体調がよくなるのだから、今の私はなんと沢山の量をたべているのか!

足りないと思うのは、心が満たされていないのか?

食べる量が増えてきたのは、私が目指す「野生の体」、「禅の心」と離れてきてしまうな、と気づきました。

 

断食と合わせて行って効果的な療法

 

・西式健康法

西勝造氏が考案した運動療法

 「平床寝台」硬い板の上で寝る。脊柱のゆがみを自重で矯正できる

 「硬枕利用」木製の固い枕を使用することで、頭の重さにより首を牽引する

 「金魚運動」硬い板の上で、全身を揺らすことで、背骨のゆがみを矯正し、内臓を正しい位置に戻す

 「毛管運動」“細胞の断食”。仰向けで手足を垂直に上げ、1~2分間手足を微振動させる。毛細血管の血流を一時的に少なくすることで、かえって血流を活発にする。

 

・瞑想

 断食中にこそ、最も素晴らしい瞑想ができる。

座禅断食で、宗教的な感動を経験された方も多い。

ゆったりと呼吸をし、吐き出したらゆったりと吸う。

吸っては吐くそのリズムを感じて、何もない、けれどすべてがあるその「ゼロ」を意識する。

 

【私の感想】

合宿の断食中に運動や瞑想をするのは、まず食事をしないでできた時間を「暇だから満たされない」とならないようにするためだと解釈しました。そこで、自分の身体と向き合うことがやはり良いのだと思います。

数か月前、わけあってひとりの時間が多かったとき。私は、毎日瞑想の時間を持っていたのを思い出しました。辛くて心が折れそうだから、意識して瞑想を取りいれよう、と。

ただ呼吸に意識を集中すると、心が癒される感じがありました。

もしかしたら、今の日常に、自分の身体と向き合う時間を作れば、自然と心が満たされて、食べ過ぎずに良い体調を保てるな、と気づきました。

 

ありがとうございました。