曳地トシ・曳地義治著「はじめての手づくり オーガニック・ガーデン」を読みました。

 
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自宅の庭づくりを自分でやろうとしています。毎週末に草取りをするうち、雑草に興味がわき、愛着のような気持ちも沸いています。

そんな私にぴったりだと思い、本書を図書館で借りてきました。

 

著者のお二人はご夫婦で、飯能で活動される庭師さんだそうです。特に自然環境に配慮した庭づくり「オーガニック・ガーデン」を勧められています。

 

ひきちガーデンサービス

http://www.hikichigarden.com/

 

虫のおかげで生態系のバランスが整う

 

農薬や化学肥料の使用をやめた最初の頃は「ゆり戻し」といって、爆発的に病害虫が増えることがある。そこをぐっとこらえて、選定方法や土づくりで樹木の元気を少しずつ取り戻していく根気も必要になってくる。

 

とくにアブラムシやカイガラムシは、森の中では大発生せず、町のプランターなどの植えられた植物に発生することが多い。彼らは、環境の崩れているところでます発生して、そこから自然を取り戻そうとしてくれる存在ともいえる。

 

オーガニックで庭を管理してから時間が経過し、安定してくると、病害虫が発生しても、大した害にならないことが多い。

 

【私の感想】

私は、鉢植えでバラを育てて1年になります。たびたび病気になり、枯らしてしまったものもあります。葉を食われてしまったり、病気になって葉をほとんど落としてしまったり。そのたびに薬をビャービャーかけて何とか枯らさないように保ってきました。

今後はバラの地植えに挑戦しようとおもっていますが、自分の庭に合った植物を、自然に近い形で育てられたらいいな、と思いました。

虫も「環境のバランスが崩れていることを知らせてくれる存在」と捉えれば、必ずしも「害虫」じゃないです。

 

どんな雑草が生えているかで、土の状態がわかる

 

酸性土壌であれば、スギナが生えてカルシウムを補給し、中和してくれる。カラスノエンドウは、空気中の窒素を固定してくれ、タンポポは固い土壌を耕してくれる。

 

「雑草力」をつけるには、観察すること。雑草は役割を終えると、違う種類の雑草に入れ替わっていく。どこにどんな雑草が多いのか知ることからすべては始まる。

 

雑草で見苦しくならない程度に庭をナチュラルに管理するには、5月上旬に根元から5cmの高さで刈ることをお勧めする。草がグイっと成長したときに一番刈りをしておくと、その後の成長が抑えられる。最近ではコードレス充電式の刈払機も充実してきている。

 

【私の感想】

芝生をハサミで刈るのが大変になってきて、来シーズンは充電式の刈る機械を買いたいと思っていたところです。ナチュラルに雑草も生かせたらいいな、とも思いました。

わが家の庭でも、雑草が場所によって色んな種類のものが生えています。それらの雑草も、もしかすると土壌を整えようとしてくれているのかもしれないです。

来年の5月ごろには、雑草たちを抜いてしまうだけでなく、短く刈ってみたいです。

 

雑草とうまく付き合う

 

見苦しくない庭にするには、雑草との付き合い方も重要だ。

春先にクローバーの種をまいたり、タイムなどの地面を覆うタイプの植物を植えて、グラウンドカバーにしてしまうと雑草が生えにくい。

 

どうしても生えてほしくない場所は、敷石や舗装材で覆う。毎日同じところを歩いていると、地面が固まって雑草が生えにくくなる。

 

・シロツメクサ

 草除けのグラウンドカバーになる上、根の根粒菌と共生して、空気中の窒素を土中に固定してくれる。土を肥沃にするので、生えてほしくない場所でなければそのままで。

 

・ユキノシタ

 あまり歩かないような湿った日陰に生えてくる。葉をもんで出てくる汁は、傷口や虫刺されに効果がある。

 

【私の感想】

シロツメクサやカタバミは、わが家の庭にも生えていて、可愛い感じがしています。

クローバーでおおわれていれば、背が高くなって見苦しくなる「オヒシバ」とか「ネコジャラシ」とかが生えるのを防げるかもしれません。

 
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また、バラの挿し木をしている鉢の下に生えてきた草が、「ユキノシタ」なのかもしれません。毎日の水くれで、湿った状態ができて、その環境だから生えてきたのかも。

 
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秋から冬になり、草が減ってきました。私の自慢のコウライ芝も秋の色になってきました。背の低い草たちの緑色が、夏と違ってありがたく感じます。

 
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「雑草とうまく付き合う」というスタンスで雑草とも、虫たちとも、共存するお庭ができたらよいと思いました。いずれは樹木も植えて、鳥が飛んできたりするのもいいな、と夢が膨らみます。

 

ありがとうございました。