月刊「クーヨン」7月号(特集:足をたっぷり使って脳を育てる!)を読みました。
私は普段、子育て雑誌を読んでいるわけではないのですが、「足育て」の特集だったので購入しました。私自身が裸足ランニングなどに取り組んでいて、足の使い方に興味を持っているから。幼稚園児の息子のためにも、その興味を活かしてみたいです。
先日のはだしマラソンにて
6歳までにメカノレセプターを育てる
小児靴カウンセラーの伊藤笑子さんは、子どもの発達には足裏感覚が大事だと教えています。
そのカギとなるのは、感覚受容器「足底メカノレセプター」。感覚が育つ幼児期に足裏を刺激すると、このメカノレセプターを通じて脳に信号が送られ、運動機能が育ちます。
メカノレセプターがうまく機能しないと、姿勢やバランス、筋肉の使い方、関節の動きに影響が。歩いていてもすぐに疲れたり、転倒したりするため、ケガの危険を招き、いのちの安全に関わります。
メカノレセプターがきちんと機能するために行いたのが
・フローリングやアスファルト以外での裸足あそび
(土や草の上、凹凸したところ、傾斜、ぬかるみなど。1週間に120分。
・足に適した靴をきちんと履いての散歩
(子どもに合った靴が必須。1回で「年齢×1km」を週3回)
【私の感想】
足裏からの刺激を多く入れることが運動機能の発達に繋がるというのは、納得できる話です。私は自分の趣味が高じて、息子を遊ばせるにも裸足や散歩をさせていました。やっている方だと思っていましたが、裸足を「1週間で120分」であったり、散歩を「年齢×1km」なんて、まだまだ程遠いです。
休日の遊びに、はだしをもっと取り入れていこうと思いました。
幼児期に思いきり体を動かして遊ぶことは、のちの人生の土台を作る
トレーナーの木村匡宏さんは、子どもの脳は運動野と感覚野から発達すると教えています。
ちいさい頃から運動感覚に刺激を与える機会をつくり、「からだを動かすのって気持ちいい!」という感覚を覚えてもらうことが、脳全体の発達を促します。
人間が本能的に行う動作を整理すると、4つの動きが見えてきました。
1、ゆする:全身をゆすって緊張をほぐす
2、振る:バイバイをするように手首を振る
3、通す:頭のてっぺんから棒を通すイメージで、自然と背筋をのばす
4、まわす:肩甲骨、股関節を回す
こどもは思いきり体を動かして遊ぶと、疲れてよく眠ります。その興奮と抑制の繰り返しが脳を発達させます。この経験をしておくと、たとえば思春期のイライラにも、自分を抑制できるブレーキが踏めます。幼児期の経験は、のちの発達や生き方に繋がる土台なのです。
【私の感想】
こどもが広い公園に行くと、突然全力で走り出すことがあります。腕をぐるぐる回して走っていることもあります。息子のそんな場面が頭に浮かびます。本能的に気持ちよさを感じているのでしょう。私自身も芝生の上を裸足で走ったりしていると解放的になって、全力ダッシュしたくなったりします。これは日頃の緊張がほぐれているのだろう、と思いが巡りました。
親子ともども、休日には外で思いきり体を動かそうと思いました。
足裏アーチの形成には、足指を使わせること
発達障害児の療育をおこなう作業療法士・大桑るいさんは、足裏アーチを形成するための運動を教えてくれています。
運動例
・足指じゃんけん
・タオルギャザー
・スーパーボールつかみ
筋力を正しく使って踏ん張るには、足裏のアーチが不可欠です。足裏アーチは、3歳ごろから形成されます。アーチを作るためには、ちいさいうちからデコボコ道を歩いたり、原っぱを裸足で歩くなど、自然を直に感じることが足を育てます。
発達障害の傾向のある子どもは、落ち着きが無かったり、いつも寝そべっていたり。これらは姿勢が保持できないことが背景にあります。姿勢の安定に必要な足裏アーチをつくるため、足指を意識的に使う遊びが有効です。
【私の感想】
足裏アーチの形成は、いい姿勢につながり、それが自己肯定感にもつながるとのこと。大人の私でも、運動で精神面の安定が得られるわけですから、こどもではなおのこと、影響が大きいはずと強く納得しました。
原っぱを裸足で歩くという経験は、そうとう意識させないとできないことです。最近、近所の芝生のある公園(秩父キッズパーク)でも、「ムカデに刺された人がいるから、裸足で遊ばないでください」とアナウンスがありました(汗)。どこでもできるわけではありませんから、チャンスをみつけてやろうと思います。自宅の庭も裸足で遊べる環境を作りたいです。
家の中でも、足の指でスーパーボールをつかんだりして遊ぶという方法があるとわかったので、試してみます。
ありがとうございました。