加藤宣幸著「育ててみたい美しいスイレン」を読みました。
わが家の庭では、バラ、朝顔、ヒマワリがにぎやかに咲いています。毎朝の水やりの一時は幸せを感じさせてくれる時間です。
そんななか、2~3か月前にホームセンターで買ってきたスイレンが、ほったらかしにしたままになってしまっていました。ときどき水やりはしていたものの、夏に花を咲かせるはずが、時期を逸してしまいました。
可愛そうに思いはじめ、スイレンについても学んでみることにしました。
スイレンはどんな植物か
・スイレンは水生植物で、湖や池、川に自生します。太陽が昇ると花を広げ、日が傾き始めると閉じることから睡蓮(ねむるハス)と記されます。太陽が大好きな植物で、花を咲かせる植物が少ない真夏に、美しい花を楽しめる貴重な存在です。
・水の中からつぼみを持ち上げる神秘的な様子と、灼熱の太陽のもとで力強く咲く生命力は、古来より人を強く魅了してきました。エジプトやギリシャなど世界各地にスイレンにまつわる逸話が点在しています。
・画家のモネがこよなく愛し、彼の晩年に没頭して描き続けたのがスイレンでした。(主に描かれたのは耐寒性スイレン)
【私の感想】
水の入った鉢で育てるということしか知りませんでしたので、水の入った鉢を置きやすいから、玄関ポーチに置いていました。「太陽が大好き」なら、もっと長い時間日が当たる場所に移してあげようと決めました。
世界各地に伝わるスイレンについての逸話や、モネの描いたスイレンも見てみようと興味が広がります。
耐寒性スイレンの特徴
・花期が長い。5月中旬ごろから開花が始まる。夏場、気温30°C以上になるとやや花上りが緩慢になるものの、晩秋まで花を咲かせ続けます。
・11月には生育が緩慢になります。寒さに強いので屋外でそのまま越冬できます。
・日本の気候に合ったスイレンなので、管理に手間がかかりません。スイレン鉢を用意して、庭のオーナメントとしてもおすすめです。ただし、花を楽しむためには毎年の植え替えが大切です。
【私の感想】
初夏に花を咲かせるべきだったのに、わが家のスイレンは咲かせてあげられませんでした。今は気温も高いので、緩慢な時期なのかもしれません。大きなスイレン鉢を購入し、植え替えをしたところ、気持ちよさそうに葉をのびのびさせています。数日で活発に葉が伸びてきました。秋にでも花を出してほしいと思っています。
耐寒性スイレンの育て方
・日照時間は長ければ長いほどいい。開花には少なくとも1日8時間以上の日照が必要です。特に株元に直射日光が当たるような環境づくりを心がけましょう。
・一般的に水温が16℃以上で活動を始めます。ただし水温が27℃以上になると、花上りが悪くなります。
・水が極端に濁ったり、緑水化すると、花つきが悪くなります。水の透明度が少なくなってきたら、中の水を1/3~1/2ほど押し出すように入れ替えましょう。
・水面から株元の深さは15cm以上が望ましい。スイレン鉢は、ミディアムタイプで直径50cm以上のものがおすすめ。このサイズ以下でも開花させることは可能ですが、栽培が難しくなるので、慣れないうちは可能な限り水量の多い広めのスイレン鉢を使いましょう。
【私の感想】
ホームセンターで一番大きいスイレン鉢を購入したところ、株元に日があたるようになりました。水を足しながら様子を見ていますが、いまのところ中の水は濁ってきません。
今は日中の水温が27℃を超えることも多いでしょうが、まずは日照時間をながくさせることに重きを置いていこうと思います。
スイレンが好む環境を整えて、花を咲かせてみたいです。
ありがとうございました。