青木仁志著「一歩前に踏み出せる 勇気の書」を読みました。

 
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 仕事で新しいチャレンジがあるのに、私自身の中に怖気づいているところがあります。

コロナを言い訳にして現状から動かずに、ドキドキするような場面を避けている感じ。

 

それを何となく感じていたので、本棚からこの本を選びました。

 

弱さを克服するには、型を身につける

 

新しいことへ挑戦するときは、たいてい恐怖が走ります。すると、その感情によって行動が制限されます。だから、「やる気になったら取り組みます」ではなくて、まず型から入る。つまり感情は後回し。

 

まず型を身につけると、「できる」「できない」と考える間もなく自然とある一定のレベルまで上達できます。よい習慣を身につければ、頑張ることなく計画通りの一日を過ごせるようになります。

 

本書には、著者の青木氏の一日のパターンが詳細に書かれています。

555 目覚めたらベッドの上で軽くストレッチ、コップ一杯の水を飲む

2200 明日の洋服選びをし、靴磨きを終えたら、リビングで家族とゆっくり過ごす

など。

 

前向きな気持ちになれる型を習慣にします。自分の扱い方に責任をもって行動した人が、近い将来、行動できる人になれます。

 

【私の感想】

 新しいことを始めるのは、だれでも恐怖を伴うものと、あの強そうな青木さんが言うのだから間違いありません。それで、自分の力を発揮しやすい習慣を身につけることが行動をつくる、というのに納得しました。忙しそうな青木さんの習慣のなかに、靴磨きと読書が組み込まれていて、今の私のやり方がいい形に近づいている感じがして、自信になりました。

あと、型を作るといえば、自分の身体の姿勢。びびっていてもしゃきっとした姿勢をしていることも役立つはずです。

 

どうしたら勇気が湧いてくるのか

 

行動できるかどうかは、将来の見通しをもっているかどうかです。

見通しがあれば、自分から主体的に代償を払う。つまり、苦痛感情を受け入れて、乗り越えようと思えるのです。

 

見通しは、突破体験や成功体験から生まれます。動かなければ現実は変わりません。「見通しがない、やり方がわからない」という人たちには、とりあえずやってみるしかありません。

現実になんらかの結果がでれば、「次はこうしよう」とイメージできるようになります。

 

最初は小さな見通しをもつことを目標にしましょう。「今日の午前中にこれをやる」と決めて、それを実行する。計画通りに進めば、次の見通しにつながっていきます。

 

【私の感想】

やろうとしていることに怖気づいて動かないのでなく、それに向けた小さな行動を「やってみる」。そこで、次にすべき行動が見えてきます。小さな突破体験が、現実を動かしていく。それを肝に銘じます。私が何週間も動けずにいたことも、動き出せそうな感じがしてきました。

 

行動するから発見がある

 

「誰かがなんとかしてくれる」。行動できない人の根底には、こうした他人への依存心があります。最後の最後は他人のせい。根本的な原因が自分にありません。

 

依存心の強い人は、どこか受け身だから、どうしても相手の行動や反応に左右されてしまします。周りからみて「強いなー」という人には、主体性があります。行動できるので、ぶれることはあっても回復力が違う。

 

傷ついてもなかなか回復できないのは、同じところに留まっているからです。前向きな気持ちになったから行動できるのでなく、行動するから発見があります。発見があるから興味がわきます。興味が沸くから深堀りできます。

 

やるべきことに焦点をあてて、自分のエネルギーを集中させましょう。

 

【私の感想】

主体性のある人は、あれこれ迷って考えてばかりいない。「行動するから発見がある」という言葉を覚えておいて、私も勇気に変えます。本書を読んで、私にはどこか受け身のところがあり、組織の上の人間への依存が大いにあると思いました。

私の中の「依存心」を自覚して、一歩踏み出してみよう。それが自分の成長になるし、組織のためになるから。

 

ありがとうございました。