猪狩大樹著「下半身を鍛えれば、人生は必ずうまくいく」を読みました。

 

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このところの「ステイホーム」で、近所を散歩することが休日の大きな楽しみになりました。

そういえば、過去に私はウォーキングについて学んだことがあったと思い出し、久しぶりに本書を手にとって見ました。

 

著者の猪狩さんは、自らの腰痛を克服した方法を「日の出ウォーキング」と名付け、その家元を名乗っていらっしゃる方です。私はその猪狩さんの魅力に惹かれ、猪狩さんが主宰するウォーキングイベントにも参加させていただいたことがあります。

 

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「日の出ウォーキング」とは

 

著者は、20年にわたる広告営業の仕事から管理部門へ異動。内勤の部署で体を動かすことが少なくなって、腰痛に悩むようになりました。そのときに佐藤富雄さんの著書「愛されてお金持ちになる魔法のカラダ」に出会い、その本に書かれていたウォーキングを実践するようになります。

 

そこで腰痛が治ったばかりでなく、理想的な体型、規則正しい生活パターン、昇進や年収のアップなどなどが手に入っていきました。出勤前にウォーキングをするうち、何時に寝ようと日の出の時刻に起きて、朝に体内時計を強制的にリセットするようにしたら、がぜん身体の調子がよいことに気づきました。

 

あらゆる生物には生体リズムがあります。現代の私たちの身体は実は10万年前の人類と変わっていないと考えられます。彼らの生活は日の出ともにスタートし、日の入りとともに終わっていたに違いないと著者は考えました。

 

そうやって、「日の出ウォーキング」すなわち、日の出とともに起き、歩いて下半身を鍛えることで、人生を満喫できるようになる方法が生まれました。

 

【私の感想】

自身の健康法を「日の出ウォーキング」と命名し、本まで出版してしまうところが、さすが広告営業のプロの方です。わかりやすく、それを楽しそうに!実践されている感じに私は惹かれています。

10万年前の人類と同じスタイル、「日の出とともに歩く」という猪狩さんのウォーキングの神髄は、私が様々な本で学んできたことと繋がります。たとえば、ジョン・j・レイティ「脳を鍛えるのは運動しかない」などですが、現代人が悩む様々な悩みの解決策が「野生の人類の生活パターンに戻る」ことであるような気がしてしょうがありません。

 

「日の出ウォーキング」の方法

 

人類は太古の昔から、日の出とともに起き、日の入りとともに寝る、という生活リズムで暮らしてきました。それに伴って、私たちの身体は、自律神経系の交感神経と副交感神経が交互にバランスを取るように発達してきたのです。

 

それならば、健康を維持・増進するには人類が650万年も繰り返してきた生活習慣になるべく即した生活、すなわち日の出とともに起きて、狩猟活動や農耕活動にあたる一定量の運動をすることが必要と、著者はいいます。

 

ウォーキングの方法は

・一日30分、朝の時間を確保し、

・頭のてっぺんかを天から糸で引っ張られているイメージで、

・全身をゆったりと緩ませ、しなやかに歩く

 

ウォーキングが習慣化してきたら、長い階段上りや一定区間のジョギングなど、工夫して週に2回ほど、ややきつめの運動を盛り込む。

狩猟時代は、食うか食われるかの緊張状態があったはず。ややきつめの運動は、脳の土台部分(脳幹や大脳辺縁系)を刺激し、あなたの根源的な生命力を大幅にアップしてくれます。

著者は、ローラーブレード(インラインスケート)と自転車を選んでいます。

 

【私の感想】

私には、徒歩で通う通勤(片道1.5km)と、週末のランニングがあります。それを頭の上からつられてイメージで、全身をゆったりと緩ませて歩く、というのも私がやりたい運動(踏ん張らない、骨に乗る)に通じていて、今の私の目指すところにあっていて嬉しくなります。

私の起床も5時台で、最近は朝に庭の草木の水やりが日課となっていますので、日の出の朝日を浴びる習慣につながりそうです。太古の人類の生活スタイルに近づけるには、「週2回ややきつめの運動」。私にはもうすこし負荷をかけてもいいように思いました。

 

ウォーキングで人生が変わる

 

ウォーキングを続けていると、ホルモン三兄弟(βエンドルフィン・ドーパミン・セロトニン)の分泌が活発化し、常に気分よくいられるようになってきます。脳内が常にハッピーなので、ネガティブなことが非常に考えにくい状況になってきます。

 

さらに自分の心と身体が変わり、周りも変わり始めると、人間の根源力がアップし、人生の目的にも変化が表れるようになります。

「日の出ウォーキング」を続けていると、自分の人生をマネジメントしているのはとどのつまり自分だ、という実感がわいてきます。

 

日の出に歩く時間を作るために、効率よく時間を使うようになり、仕事ははかどり、今まで以上に自分のやりたいこともできるようになるなど、本当に素晴らしいことだらけなのです。

 

そして、人生とは何て素晴らしいものなんだ!と思えるようになってきます。

 

【私の感想】

ステイホームの休日で、家でテレビを観てダラダラとしてばかりいると、何となくイライラして、家族で些細なケンカが始まったりしてしまいます。

それが散歩に出かけて、日を浴びて運動してくると、本当に気分が変わることをこのところ特に実感しています。

私が昨年はダイエットに成功し、今年は姿勢の改善ができていることを通じて、健康レベルが上がったと思います。そういう過程を通じて、猪狩さんがいう「自分の人生をマネジメントしているのはとどのつまり自分だ」という感覚は少し共感できる感じがします。

 

昨日は一時間半くらい、近所の散歩をしました。後半は特に、気分がよくなった感じ。「ホルモン三兄弟」が活性化されていたことでしょう。

 

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ありがとうございました。