6月12日、東京都竹橋にある「メディア・ドゥ」で行われた、ジョン・レイティ博士と為末大さんのトークセッションを聴いてきました。

 

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ジョン・レイティ博士は、「脳を鍛えるには運動しかない」の著者で、私もこの本から運動に対する考え方に大きな影響を受けました。

為末さんは400mハードルでオリンピックにも出場したアスリート。私は為末さんの書いた「諦める力」という本が大好きで、自分の能力を生かす道を切り開く生き方がカッコいいと思っています。

 

このお二人のお話が生で聞けるとのことで、喜び勇んで都内まで出かけました。

私はトレイルランに出場した翌日で、筋肉痛の足を引き摺りながらでしたが。

 

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「どう生きるべきか?」という為末さんの哲学的な質問に、レイティ博士は科学的な根拠をもって、

①自然の中で体を動かす

②大切な人との時間を大事にする

と、答えていました。

 

これ、すごく心に響きました。

私の最近の休日の過ごし方は、走りに行くか、妻と子供と遊びに行くか、という感じ。だから、「それでいいんだよ」と、レイティ博士に肯定してもらえたと勝手に思いました。

 

それと、「勉強の前に運動すると学習効率が上がる」というレイティ博士の理論。これは私、仕事にも活きると思っています。だから、毎朝徒歩で通勤すると、調子がいいように思っています。息子にもなるべく運動させたいです。為末さんの子供さんも2歳半とのこと。刺激を受けました。

 

脳を活性化するには、「ゾーン」に入ることをする、という話もありました。

 

よく、高齢者のリハビリでは、デュアルタスクといって、引き算をしながら段差昇降をするなどという課題を与えてみたりします。レィティ博士は、そういうシニア向けのデュアルタスクトレーニングには、「NO」と言っていました。私も、それを楽しくできていれば良いですが、私は自分でやるとしたら楽しくないような気がします。

 

トレイルランは、山の中の様々な状況の中で、地面のどこに足をつくかなど、瞬時に判断する連続で走ります。これが楽しくて走り続ける。この状態はデュアルタスクでゾーンに入った状態なのかな、と思います。「野生にかえって、自然の中を走る。」それが人類が遺伝的に持っている身体にふさわしいこと。改めて納得のお話で、ちょうど良いタイミングで話が聞けて良かったです。

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iPhoneのアプリ「Periscope」というものを初めて使って同時通訳を聞きましたが、これも快適でした。

 

「野生に返れ」と言いながら、最新のデジタルも活用している感じがまた面白いです。

為末さんとレイティ博士が「デジタルと野生のバランス」と言っていて、おふたりはこれが実践できているから、「幸せな人生」というものを語れるのですね。

 

非常に面白かったです!

 

「脳を鍛えるには運動しかない」と「GO WILD野生の体を取り戻せ」の2冊をまた読み返してみたくなりました。 

ありがとうございました。