親知らずの抜歯について | 山形歯医者こだわり歯科医が語る本音の歯科講座

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山形市南栄町の鈴木歯科クリニック院長の鈴木喜之です。インプラント、入れ歯、審美歯科、マイクロスコープによる根管治療、歯周病、口臭治療をおこなっています。様々な角度から最先端な歯科治療から一般の歯科治療について幅広くお伝えしていきます。

こんにちは。



鈴木歯科クリニック院長鈴木喜之です。



親知らずの歯についてお伝えします。



患者様から、親知らずの歯を抜いたが

時間がかかり、抜歯後もすごく腫れた

ことがあるので、2度と御免だという事

を聞くことがあります。



このことは苦しい思いをされた患者様

には申し訳ないのですが、やはり起こ

りうる事なのです。



上の歯と下の歯の合計4本ありますが、

主に骨の硬さや歯の生える方向に抜

の難しさが左右されると思います。




また歯根と呼ばれる根の曲がりや

歯根の本数なども大きく影響します。



一般に大変な抜歯は下の親知らずの

です。上の親知らずの歯は斜めに

えているのですが、歯の頭が出

ていることが多く、骨質も柔らかいの

で比較的楽に抜けることが多いです。



これは歯の生えている方向が真横に

寝ていることがとても多く、骨質も硬く、

歯根も2方向にわかれているため、

「分割」という歯を何分割にも割って

抜歯を行います。




歯だけ削るのではなく、引っ掛かって

いる骨も削り、ある意味「ゆるゆる」の

状態を作りだします。




大変な下の親知らずの抜歯(横向き

に寝ている)の平均的な内容をお伝え

します。



処置時間は通常30分から1時間程度

時間がかかります。腫れは2日から3

日程度で、必要があれば抗生剤、痛

み止めのお薬を出します。



むやみに抗生剤は処方するべきでは

ないのですが、腫れは必ず起きます

ので、腫れの大小によってはやむおえ

ない時があります。



腫れの症状が5日から6日続く事もあり

ます



ではなぜ抜くのでしょうか?



本来虫歯になっておらず、普通に噛ん

る親知らずは無理に抜く必要はあ

ません。



ただ、親知らずは正しい位置にはえて

くることがあまりなく、横にはえたりする

ことが多いため、腫れたり、隣の歯まで

むし歯になるからです。



つまり、トラブルの原因になるからです。





主な症状は歯ぐきが痛い、腫れたとい

うこです。



大抵はブラッシングの時に傷をつけた

とか、物が挟まるので爪楊枝をひっか

けたとか、舌で頻繁に触っていたなど

の理由からおこります。



最初は様子をみたりするのですが、頻

繁に起こってきたり、症状が強くなると

受診することになります。



また真横にはえていることで、隣の歯

にも虫歯を作ることになり、「しみ」、

「物がはさまる」だけではおさまらず、

「歯が痛い」と虫歯の進行しての受診

もあります。
山形歯医者こだわり歯科医が語る本音の歯科講座-親知らず



経験上の話をしますと、まっすぐに

はえておらず、上下咬んでいない親

知らずの歯歯は結局抜歯につながる

こと多いと思います。



本日も最後までお読みいただきまして

ありがとうございました。