タバコがインプラント治療に及ぼす影響 | 山形歯医者こだわり歯科医が語る本音の歯科講座

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山形市南栄町の鈴木歯科クリニック院長の鈴木喜之です。インプラント、入れ歯、審美歯科、マイクロスコープによる根管治療、歯周病、口臭治療をおこなっています。様々な角度から最先端な歯科治療から一般の歯科治療について幅広くお伝えしていきます。

こんにちは。



鈴木歯科クリニック院長鈴木喜之です。



タバコがインプラント治療成功に及ぼす

影響についてお伝えしたいと思います。



タバコはインプラントのみならず、歯科

に関する様々な事に影響します。



代表的なこととして、歯周病です。歯周

病を悪くしてしまうリスクになります。





なぜタバコが悪いのか、また及ぼす

影響は以下に挙げてみました。




1、ニコチンの血管収縮作用

  歯肉末梢血管での血液流れが悪くな

  り、酸素、栄養などが欠乏したり、老

  廃物の除去がうまくいかなくなる



2、白血球の機能の抑制

  口のなかにいる細菌と戦う白血球の機

  能が50%も減少する



3、歯肉の修復機能に対する悪影響

  歯周病の治療に必要な線維芽細胞の

  働きを抑え、治癒に対する反応が悪くな

  ります



4、歯肉の線維化

  歯肉が固くなり、出血や歯周病の典型的

  な症状が表れにくく気がつくと進行してしま

  っている




これらのことはインプラント手術にも当てはま

ります。



まず治癒が遅くなるために、感染が起こる可

能性が高くなります。



また定着にも影響を及ぼします。



ですからインプラント手術の際には喫煙されて

いる方と喫煙されていないかたでは成功率が

違いますとお伝えせざるおえません。



一般的なデータですが10パーセント悪くなる

と言われています。



感染のリスクがありますので腫れる可能性も

ありますし、それに伴い痛みもでることもあり

ます。



ですから御希望される患者様には十分にタ

バコのリスクについては御説明します。



説明後、この機会に止めようという患者様も

いらっしゃいまして、うれしく思うことがありま

す。



ただ何本以上吸っているから駄目で、インプラ

ント手術前1カ月からタバコをやめていたから

成功率が非喫煙者と同じようにリスクが下がり

ますとはいえないのです。




本日も最後までお読みいただきましてありがとう

ございました。