「アンパンマンおしゃべりいっぱいことばづかん」の修理断念
タッチペンで音声を発する図鑑です。
アンパンマンキャラクターの図鑑で、物の名前や文字の勉強になる幼児の教育的玩具です。
依頼品はイントロの案内アナウンスはありますが、タッチしても音声の反応がありません。
電源やスピーカーのトラブルではないようです。
外見的には破損もなく、センサーが反応していないので回路の異常が考えられます。
ペンを振るとなかでカチャカチャ音がしています。小さい部品が外れているかのような音です。
分解しました。
蓋を外したタッチペンの内部。
電源・スピーカー・リード線等には問題はありませんでした。
取れたパーツは小さいコンデンサーでした。電極は幅3mm程で、サイズ的には私の技術でもハンダ付け可能かと思えました。
しかし、よく見ますと基板の電極が剥がれ落ちています。
左下の黒いパーツが脱落したコンデンサー。
オオム返しのハムスター「ミミクリーペット」の電極と同じように見えます。
https://ameblo.jp/suzukiseikei/entry-12413466803.html
悪い予感がしました。試しにハンダを溶かして乗せてみましたが乗りません。
私は回路の基板の構造に詳しくはありません。以前の知識では電極には穴が開いていて、取り付けるべきパーツの脚を穴に通して、裏側でハンダ付けするものと思っていました。しかし、最近の基板をみますと裏は樹脂でコーティングされており、回路を追うことが出来ない構造となっています。つまり、回路近くの通電可能な部分に直付けするなどという小技は受け付けない構造であることが分かりました。
言い訳がましくなりましたが、壊れた場所もわかっているのに直せないという、歯がゆい事態となりました。
一度おもちゃ修理の講習会に出席して、回路修理の方法を学びたいと思っています。
と言う訳で残念ではありますが、修理は断念する事になりました。