1.【結論】神秘の青いお茶バタフライピーとは?まず知りたい効果の全体像

 

SNSで話題の、息をのむほど美しい青いハーブティー「バタフライピー」。その見た目のインパクトから、一体どんな飲み物なのか、本当に体に良い効果があるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、バタフライピーの基本的な情報から、科学的根拠に基づいた驚くべき効果、そして安全に楽しむための注意点まで、専門的な視点を交えて詳しく解説していきます。まずはこの神秘的なハーブの全体像を掴んでいきましょう。

 

1-1. バタフライピーはタイ原産のマメ科の植物

 

バタフライピーは、日本語では「蝶豆(チョウマメ)」と呼ばれるマメ科の植物で、学名はClitoria ternateaです。主な産地はタイやインドなどの熱帯地域で、特にタイでは古くから美容と健康のために親しまれてきました。

現地では「アンチャン」という名前で呼ばれ、ハーブティーとしてだけでなく、お菓子や料理の色付け、さらには髪を美しく保つためのヘアケア用品としても伝統的に利用されてきた歴史があります。日本で見かけるバタフライピーの製品も、その多くがタイ産です。

 

1-2. なぜ青いの?色の秘密は「アントシアニン」

 

バタフライピーの最も特徴的な鮮やかな青色は、「アントシアニン」というポリフェノールの一種によるものです。アントシアニンはブルーベリーやナスなどにも含まれる青紫色の天然色素で、強い抗酸化作用を持つことで知られています。

特筆すべきは、バタフライピーに含まれるアントシアニンが「テルナチン」という非常に安定した構造を持つ成分である点でしょう。これにより、熱にも強く、ハーブティーとして煮出してもその美しい色と成分が損なわれにくいという利点があるのです。

 

1-3. どんな味と香り?クセがなくて飲みやすいって本当?

 

「マメ科の植物」と聞くと、豆っぽい青臭さや独特の風味を想像するかもしれません。実際に「豆の茹で汁のような味がする」という声も聞かれますが、実際に飲んでみると、その印象は大きく変わるはずです。

香りはほとんどなく、味わいもごくかすかな豆の風味を感じる程度で、非常にニュートラル。良い意味で「無味無臭」に近いので、ハーブティー特有の香りが苦手な方でも非常に飲みやすいのが魅力です。そのため、他のハーブとブレンドしたり、ジュースやミルクで割ったりと、アレンジの幅が非常に広いのも嬉しいポイントと言えるでしょう。

2.【徹底解説】バタフライピーに期待できる5つの嬉しい効果

 

それでは、本題であるバタフライピーの具体的な効果について、一つひとつ掘り下げていきましょう。その美しい青色に秘められたパワーは、私たちの美容と健康に多岐にわたる恩恵をもたらしてくれる可能性があります。

 

2-1. 効果①:エイジングケアの強い味方!アントシアニンによる抗酸化作用

 

私たちの体が老化したり、肌にシミやシワができたりする原因の一つに、体内で発生する「活性酸素」があります。バタフライピーに豊富なアントシアニンは、この活性酸素の働きを抑制する「抗酸化作用」が非常に強いことで注目されています。

定期的に摂取することで、細胞の酸化を防ぎ、肌のハリや弾力を保つサポートをしてくれるため、内側からのエイジングケアとして非常に効果的です。若々しい毎日を送りたいと願う方にとって、心強い味方となってくれるでしょう。

 

2-2. 効果②:スマホやPCで疲れた目に!眼精疲労の緩和

 

デスクワークやスマートフォンの長時間利用で、目の疲れやかすみを感じていませんか。バタフライピーに含まれるアントシアニンは、眼精疲労の緩和にも役立つと考えられています。

目の網膜には「ロドプシン」という、光の情報を脳に伝えるために重要な役割を担う物質が存在します。目を酷使するとこのロドプシンが分解されてしまい、目のしょぼしょぼ感や疲れの原因となるのです。アントシアニンには、このロドプシンの再合成を助ける働きがあるとされ、目のピント調節機能をサポートし、疲れ目を和らげる効果が期待できます。

 

2-3. 効果③:ツヤとコシのある髪へ!美髪・白髪予防をサポート

 

原産国のタイでは、古くからバタフライピーの煮出し汁をシャンプーやコンディショナーのように髪に使う習慣がありました。これは、バタフライピーが持つ血行促進作用が、頭皮の健康を保つのに役立つと考えられていたからです。

頭皮の血行が良くなることで、髪の毛を作る毛母細胞に十分な栄養が届き、健康で抜けにくい、ツヤとコシのある髪を育む土台が整います。白髪の予防にも繋がるため、美髪を目指す方にはぜひ試していただきたいハーブです。

 

2-4. 効果④:寝る前の一杯に!心安らぐリラックス効果

 

バタフライピーは、ハーブの一種でありながらカフェインを一切含まないノンカフェイン(カフェインフリー)です。そのため、時間を気にせずいつでも飲むことができます。

温かいハーブティーの湯気や優しい青色は、視覚的にも心を落ち着かせてくれるでしょう。一日の終わりに、頑張った自分をいたわるリラックスタイムのお供として取り入れることで、穏やかな眠りへと誘ってくれるかもしれません。

 

2-5. 効果⑤:女性に嬉しい!血行促進で冷え性改善

 

アントシアニンには、毛細血管の働きをサポートし、血流をスムーズにする作用も報告されています。この血行促進作用により、体の隅々まで温かい血液が巡りやすくなるため、多くの女性が悩む末端の冷え性の改善に繋がることが期待されます。

特に冬場やクーラーで体が冷えやすい夏場に、温かいバタフライピーティーを飲む習慣をつけるのはいかがでしょうか。

 

 

3.【重要】飲む前に必ず確認!バタフライピーの副作用と注意点

 

多くのメリットがあるバタフライピーですが、その作用ゆえに、摂取を控えるべき方や注意が必要なケースも存在します。安全に楽しむために、以下の点を必ずご確認ください。

 

3-1. バタフライピーを飲んではいけない人は?(妊娠中・授乳中・生理中の方へ)

 

バタフライピーには、「子宮を収縮させる作用」と「血小板の凝固を抑制する作用(血液をサラサラにする作用)」があることが知られています。

そのため、妊娠中、授乳中の方は摂取を避けるべきです。また、生理期間中の方は経血量が増える可能性があるため、飲用を控えるか、ごく少量に留めることをお勧めします。

 

3-2. 飲み過ぎはNG?1日の摂取量の目安は?

 

バタフライピーは食品(ハーブ)であり医薬品ではないため、1日の摂取量に厳密な上限はありません。しかし、どんな食品でも過剰摂取は体に負担をかける可能性があります。

特に体を冷やす作用も指摘されているため、一度に大量に飲むのではなく、1日に1〜3杯程度を目安に、ご自身の体調と相談しながら楽しむのが良いでしょう。

 

3-3. 薬との飲み合わせで注意すべきこと

 

前述の通り、バタフライピーには血小板凝固を抑制する作用があるため、ワーファリンなどの血液をサラサラにする薬(抗凝固薬、抗血小板薬)を服用している方は、薬の効果に影響を与える可能性があります。摂取する前に必ずかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。

 

4. バタフライピーの効果を最大化する!おすすめの飲み方とタイミング

 

せっかく飲むのであれば、その効果を最大限に引き出したいもの。ここでは、より効果的な飲み方やおすすめのタイミングをご紹介します。

 

4-1. いつ飲むのがベスト?目的別おすすめタイミング(朝・昼・夜)

 

バタフライピーはノンカフェインなのでいつでも飲めますが、目的に合わせてタイミングを選ぶのがおすすめです。

  • :すっきりと一日を始めたい時に。

  • 昼(PC作業の合間):眼精疲労を感じた時のリフレッシュに。

  • 夜(就寝前):リラックスして穏やかな眠りにつきたい時に。

ご自身のライフスタイルに合わせて、最適なタイミングを見つけてみてください。

 

4-2. ホットとアイス、効果に違いはある?

 

バタフライピーに含まれるアントシアニン「テルナチン」は熱に強い性質を持つため、ホットで淹れてもアイスで飲んでも、得られる効果に大きな差はないとされています。

ただし、冷え性が気になる方やリラックス効果をより高めたい場合は、体を温めてくれるホットで飲むのがおすすめです。夏場など、さっぱりと楽しみたい時にはアイスでゴクゴク飲むのも良いでしょう。

 

4-3. 効果的な淹れ方の基本ステップ

 

  1. ティーポットにバタフライピーの花を5〜6個(ティーカップ1杯分)入れます。

  2. 95℃前後のお湯を約200ml注ぎます。

  3. 蓋をして3〜5分ほど蒸らします。

  4. 好みの濃さになったら、茶こしで濾してカップに注いで完成です。

抽出時間が長くなるほど色が濃くなりますが、同時に豆の風味も強くなる傾向があります。お好みのバランスを見つけるのも楽しみの一つです。

 

5. 見て楽しい・飲んで美味しい!バタフライピーのアレンジレシピ5選

 

バタフライピーの魅力は、その効果だけでなく、アレンジの楽しさにもあります。基本の飲み方に慣れたら、ぜひ様々なアレンジを試してみてください。

 

5-1. 定番!レモンで魔法のように色が変わる「バタフライピーレモネード」

 

バタフライピーティーにレモン果汁やクエン酸などの酸性のものを加えると、鮮やかな青色から美しい紫色、さらにはピンク色へと劇的に変化します。これは、アントシアニン色素がpH(酸性・アルカリ性の度合い)によって構造を変えるためです。この色の変化を活かしたレモネードは、見た目も味も爽やかで一番人気のレシピです。

 

5-2. まろやかで優しい「バタフライピー・ラテ」

 

濃いめに抽出したバタフライピーティーを、温めた牛乳や豆乳、アーモンドミルクなどで割ると、美しいパステルブルーのラテが出来上がります。お好みではちみつやアガベシロップで甘みを加えると、ホッとする優しい味わいになります。

 

5-3. キラキラ輝く「バタフライピー・ハーブゼリー」

 

バタフライピーティーに砂糖を加えて溶かし、ゼラチンやアガーで冷やし固めれば、まるで宝石のような青いゼリーが作れます。フルーツを加えたり、ミルクゼリーと二層にしたりと、アレンジ次第で華やかなデザートになります。

 

5-4. お好みのハーブとブレンド!オリジナルハーブティーのすすめ

 

クセのないバタフライピーは、他のハーブとの相性も抜群です。爽やかな風味のレモングラスやミント、美容効果が期待できるローズヒップ、リラックス効果を高めるカモミールなど、その日の気分や体調に合わせてブレンドするのも楽しいでしょう。

 

5-5. おもてなしにも!青いカクテル&モクテル

 

バタフライピーティーを炭酸水で割ってミントを添えれば、ノンアルコールの「モクテル」に。ジンやウォッカなどのクリアなお酒と合わせれば、パーティーシーンを盛り上げる幻想的な青いカクテルが完成します。

6. 初心者でも失敗しない!品質の良いバタフライピーの選び方

 

「試してみたいけれど、どこで何を買えばいいの?」という方のために、品質の良いバタフライピーを選ぶ際のポイントを解説します。

 

6-1. 「茶葉」と「ティーバッグ」どっちを選ぶ?

 

  • 茶葉(ホールタイプ):花の形がそのまま残っているタイプ。自分で量を調整しやすく、色の濃さや風味を好みに合わせられるのがメリットです。品質の良し悪しが目で見て分かりやすいのも特徴。

  • ティーバッグ:計量の手間がなく、手軽に淹れられるのが魅力です。職場や旅行先で楽しみたい場合に便利でしょう。

まずは手軽なティーバッグから試し、気に入ったら風味の調整がしやすい茶葉タイプに挑戦するのがおすすめです。

 

6-2. 安心して飲める「オーガニック(有機栽培)」がおすすめ

 

ハーブティーは植物を丸ごと煮出して飲むものなので、栽培方法にはこだわりたいところ。農薬や化学肥料を使わずに育てられた「オーガニック(有機栽培)」のものを選ぶと、より安心して楽しむことができます。「有機JASマーク」などの認証があるかどうかも、一つの判断基準になります。

 

6-3. 通販で買える!おすすめのバタフライピー3選

 

現在では、カルディや成城石井などの輸入食品店や、Amazon、楽天市場といったオンラインストアでも手軽に購入できます。特にオンラインストアでは、世界中の様々なブランドから選ぶことが可能です。選ぶ際は、産地が明記されているか、口コミや評価はどうかなどをチェックすると、失敗が少ないでしょう。

 

7. まとめ:バタフライピーを生活に取り入れて、内側から輝く毎日を

 

今回は、神秘的な青いハーブティー「バタフライピー」について、その効果から注意点、楽しみ方までを詳しくご紹介しました。

バタフライピーは、見た目の美しさで私たちを楽しませてくれるだけでなく、

  • 強力な抗酸化作用によるエイジングケア

  • 眼精疲労の緩和

  • 美髪サポート など、現代人の悩みに寄り添う多くの嬉しい効果を秘めています。

いくつかの注意点さえ守れば、毎日の生活に彩りと潤いを与えてくれる素晴らしいパートナーとなるはずです。 まずは、就寝前のリラックスタイムの一杯から、バタフライピーのある生活を始めてみてはいかがでしょうか。あなたの心と体が、内側から輝き出すきっかけになるかもしれません。