1. ディップスとは?

1-1. ディップスの種類:自重ディップスとベンチディップス

ディップスには、主に2種類のバリエーションがあります。

  • 自重ディップス:自身の体重のみを負荷とするディップスです。平行棒や椅子など、体を支えられる場所があればどこでも行うことができます。初心者でも始めやすく、自宅で手軽にトレーニングできます。

     

     

  • ベンチディップス:ベンチを用いるディップスです。自重ディップスよりも負荷を調整しやすく、より多くの筋肉を鍛えることができます。ベンチがない場合は、ダンベルや椅子を代用することもできます。

1-2. ディップスの効果:胸筋、肩、上腕三頭筋を効率的に鍛える

ディップスは、主に以下の筋肉を鍛えることができます。

  • 大胸筋: 胸の前面にある筋肉です。力強いバストラインを作るために重要な筋肉です。
  • 上腕三頭筋: 二の腕の後ろ側にある筋肉です。腕を伸ばしたり、ひじを曲げたりする動作に関与します。
  • 三角筋: 肩周りの筋肉です。肩幅を広げたり、腕を回したりする動作に関与します。

これらの筋肉を鍛えることで、バストアップや肩幅の拡大、腕の引き締めなどの効果が期待できます。

1-3. ディップスのメリット:器具なしで自宅でもできる

ディップスは、特別な器具を使わずに行うことができます。平行棒やベンチがあれば理想的ですが、椅子や段差があれば代用することもできます。自宅で手軽にできるため、時間や場所にとらわれずにトレーニングできます。

1-4. ディップスのデメリット:負荷調整が難しい、フォームが難しい

ディップスは、自身の体重のみを負荷とするため、負荷調整が難しいというデメリットがあります。また、正しいフォームで行うには、ある程度の筋力と体幹が必要となります。

 

2. ディップスの正しいフォーム

2-1. スタートポジション:椅子と体を一直線に

  1. 椅子を2つ並べ、その間に足を置いて座ります。
  2. 膝を曲げ、かかとを床につけます。
  3. 両手で椅子の縁を握り、肩幅よりもやや広い間隔に開きます。
  4. 体を前に倒し、背筋を伸ばします。
  5. 目線は前方を見ます。

2-2. 下降動作:肘を90度に曲げる

  1. 息を吐きながら、肘をゆっくりと曲げて体を下げていきます。
  2. 肘が90度よりも少し深くなるまで下げます。
  3. 下降中は、胸をしっかりと張り、肩甲骨を寄せます。
  4. 腹筋に力を入れて、体を安定させます。

2-3. 上昇動作:肘を伸ばしきる

  1. 息を吸いながら、肘をゆっくりと伸ばして体を上げていきます。
  2. 肘を完全に伸ばしきるまで上げます。
  3. 上昇中は、肩が前に出ないように注意します。
  4. 体幹を意識して、体を安定させます。

2-4. ポイント:肩甲骨を寄せる、腹筋を意識する、目線は前方を見る

  • 肩甲骨を寄せる: 肩甲骨を寄せることで、大胸筋への刺激をより多くすることができます。
  • 腹筋を意識する: 腹筋を意識することで、体を安定させ、怪我を防ぐことができます。
  • 目線は前方を見る: 目線は前方を見ることで、バランスを保ちやすくなります。

3. ディップスの効果的なトレーニングメニュー

3-1. 初心者向け:膝付きディップス、3セット×5回

膝付きディップスは、自重ディップスの負荷を軽減したバリエーションです。膝を床につけることで、体への負担を減らすことができます。

3-2. 中級者向け:自重ディップス、5セット×8回

自重ディップスは、自身の体重のみを負荷とするディップスです。ある程度の筋力と体幹が必要となりますが、効果的に筋肉を鍛えることができます。

  1. 椅子と体を一直線に
  2. 膝を曲げずに、かかとを床から浮かせて行います。
  3. ポイントは2-1~2-4と同じです。

3-3. 上級者向け:ウェイト付きディップス、3セット×10回

ウェイト付きディップスは、ウェイトベルトやダンベルを腰に付けて行うディップスです。より多くの負荷をかけることで、より多くの筋肉を鍛えることができます。

  1. 椅子と体を一直線に
  2. ウェイトベルトやダンベルを腰に付けます。
  3. ポイントは2-1~2-4と同じです。

3-4. トレーニング頻度:週2回

ディップスは、週2回のトレーニングがおすすめです。トレーニングの間に48時間以上空けることで、筋肉をしっかりと回復させることができます。

3-5. レスト:セット間30秒

セット間のレストは30秒程度が目安です。短すぎると十分に回復できず、長すぎると集中力が途切れてしまいます。

 

 

4. ディップスの注意点

4-1. 無理なく自分のペースで行う

ディップスは、負荷の高いトレーニングです。無理をして怪我をしないよう、自分のペースで行うことが大切です。

4-2. 痛みを感じたら中止する

トレーニング中に痛みを感じたら、すぐに中止しましょう。無理をして続けると、怪我に繋がる可能性があります。

4-3. フォームが崩れないように意識する

正しいフォームで行うことで、効果的に筋肉を鍛えることができます。また、怪我を防ぐこともできます。

4-4. ウォーミングアップとクールダウンを忘れずに

トレーニングの前にはウォーミングアップ、後にはクールダウンを忘れずにしましょう。ウォーミングアップすることで、体を温め、怪我を防ぐことができます。クールダウンすることで、疲労回復を促進することができます。

 

5. ディップスを効果的に行うためのポイント

5-1. 負荷を調整する:膝を曲げたり、ウェイトを付けたり

負荷を調整することで、自分のレベルに合ったトレーニングを行うことができます。

5-2. 動作をゆっくり行う:筋肉への刺激を最大化

動作をゆっくり行うことで、筋肉への刺激を最大化することができます。

5-3. バリエーションを加える:ワイドディップス、ナローディップスなど

バリエーションを加えることで、様々な筋肉を鍛えることができます。

  • ワイドディップス:肩幅よりも広い間隔で行うディップスです。胸の外側を重点的に鍛えることができます。

     

  • ナローディップス:肩幅よりも狭い間隔で行うディップスです。上腕三頭筋を重点的に鍛えることができます。

     

5-4. 食事と睡眠をしっかりとる:筋肉の成長を促進

食事と睡眠をしっかりとることで、筋肉の成長を促進することができます。

6. まとめ

ディップスは、自宅で手軽にできる筋トレ種目です。正しいフォームで行えば、胸筋、肩、上腕三頭筋を効率的に鍛えることができます。初心者から上級者まで、それぞれのレベルに合ったトレーニングメニューを参考に、ぜひディップスに挑戦してみてください。