今日は残念ながら不合格体験記です。

 

私、涼木の不合格体験記になります(涙)。

 

私、涼木は高校を卒業したあと、浪人しました。

 

高校3年生の7月に実施された進研模試では全国偏差値が32。

 

高校では首席でした(下から)。そんなレベルですので到底合格出来る大学などなく、浪人することになりました。

 

しかし、

 

この浪人生活でうまく覚醒し、総合偏差値70を突破(英語、国語、日本史)

 

志望校であった早稲田大学合格が現実的に感じられるようになってきました。

 

模試でもA判定を取りました。

 

しかし、本番は早稲田大学法学部、商学部に不合格で終わってしまいました。

 

A判定で不合格。親や友達からすると不可解な不合格だったかも知れません。

 

私、本人の感覚からすると正直に言って「やっぱりダメだったか」という印象でした。

 

なぜA判定でも不合格になったのか。

 

そこを検証してみたいと思います。

 

原因1

 

漢文を勉強していませんでした。私が受験をする学部は経済、経営、商、法あたりでした。文学部は考えていませんでした。

 

さらに自分は私立文系です。

 

早稲田以外で漢文が出題されないのです。

 

偏差値30台からのスタートであった自分は、打倒!早稲田!とは言ってはいたものの、心のどこかで「単なる目標」でした。

 

届くと思っていなかったので、早稲田でしか出題されない漢文を勉強をすることが有効だとは思っていませんでした。

 

早稲田で出題されても、古文漢文融合問題として古文の中に漢文が少し混ざる程度ですから配点も大きくありません。

 

勉強する範囲を減らし、現代文古文の精度を上げた方が効率が良いと判断していました。

 

しかも、模試では現代文古文漢文ではなく、現代文現代文古文で受験をすることが出来、それで大学の判定が出ていました。

 

結局、漢文はきちんと勉強していないまま、届かないと思っていた早稲田大学を本当に受験することになってしまい、本番では漢文を勘で解く事になってしまいました。

 

でも逆に漢文の出題されないGMARCHは全勝したので、失敗とは言い切れません。

 

原因2

 

模試の判定を過信したこと。

 

自分は特に予備校の記述模試と相性が良く、模試が得意でした。

 

予備校主催の記述模試というのは基本的に和訳中心です。時間もややゆとりがあります。

 

簡単に言うと国立タイプの試験です。

 

自分の志望校は私立文系ですので基本的にマーク中心です。

 

読みづらいモノをどうにか読んでマークする試験です。

 

読めるモノを採点基準に沿うように日本語に訳していく記述模試とは全く別物です。

 

塾の先生になってからも予備校主催の模試などを受験しに行ったりもしましたが、

 

今は当時よりずっと得意になっていますので、早慶上智を志望校に書いても学部内順位で1~3位になります。

 

当然A判定です。全国成績優秀者に掲載されます。(記述模試の場合です)

 

だからといって仮に私が早稲田大学政治経済学部を受験しても、A判定の確率で合格するのかというと、そのようには感じられません。

 

正直なところ、予備校主催の記述模試は自分には簡単で、下野模試(または群馬県統一テスト)を解いている感覚に近いです。

 

受験生の時も記述模試を受験している時は良くできている感覚がありました。

 

英語だけでなく日本史もマークより記述の方がずっと得意でした。

 

それが早慶上智の赤本になってくると今でも読解することに苦労する事もあるわけです。

 

全く形式や難易度の違う模試の判定は参考程度にするべきで、信頼するべきではありませんでした。

 

原因3

 

赤本をほとんど解いてない。または解いたのが遅すぎ。

 

自分は偏差値も70あり、模試の判定もAなのだから、自分が出来なければみんな出来ないはずだという根拠のない楽観思考をしていました。

 

でも安定して高い偏差値が出るのは時間的にゆとりのある記述模試で、マークはそうでもない。

 

得意な形式に偏りがあったわけです。でもなかなか赤本を解こうとせず、志望校を確定して、受験が決まってからようやく赤本を解く感じでした。「まだ解ける状態ではない」と言い訳をしていました。

 

ようやく解いたとしても自分のペースで解いて時間内に解き終わるかどうかの確認程度しかしていませんでした。

 

たとえば慶應経済が日本史で近世以降しか出題していないとかいう偏りに気が付くのが冬になってしまうというわけです。

 

早稲田人間科学で正誤が出題されるのに、対策をせずに入試直前まで来てしまい、最後になって慌てて対策する事になったり、

 

早稲田文化構想で大問毎の傾斜配点を考慮して時間配分を考えて、練習をするという事も直前にちょっとやるだけになってしまう。

 

そんな感じで志望校対策が不十分でした。

 

実際の試験では英文を読んでいて読みづらさを強く感じました。

 

読みづらい英文を読んできた経験が足りない、難しい文章を避けて過ごしてきていたので、読みづらい文章に対して弱かったです。

 

どれだけ完璧に勉強をやれたとしても、本番では知らない単語熟語に必ず出くわしますし、読めない一文、酷いときは読めないパラグラフに遭遇します。

 

その処理のしかたを春から訓練してきた受験生と、そうではない当時の自分では勝負にならなかったなと思います。

 

記述模試が得意なだけで、志望校の形式が得意だったわけではなかった、難易度に慣れていなかった。得意になるように訓練もしていかなかった事が一番大きな敗因だったと思っています。

 

易しい模試にだけ強いA判定、井の中の蛙だったなぁと思っています。

 

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当時を思い返して不合格体験記を書いてみました。

 

正直、今となっては不合格になって良かったと思っています。

 

それが悔しくて、大学入学後も受験勉強を続けてしまっていましたし

 

その時の悔しさがあって家庭教師をすぐに始め、この教室に至ってますので。

 

もしあの時、不合格になっていなかったら

 

この塾で出会った多くの生徒たち、お父さん、お母さんと出会えてなかったのかなと思うと

 

不合格で良かったのかなと思えます。

 

ですが、不合格は私1人で十分です。

 

塾に通ってくれるみんなは合格させてあげられるように、気合いを入れて頑張っていきます。

 

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