日本代表として、久しぶりに世界Jr.に派遣することができた。


Jr.世代の強化を一つの方針に掲げてきて、限りある大会への派遣をし、ロス五輪、その先に向かって行く選手たち。



今回は大きな一歩になった事は間違いない。


個人戦、団体戦共に結果を残せたもの、力を発揮できたもの、結果を残せなかったもの、力を発揮できなかったもの。


それぞれがそれぞれの課題を突きつけられた。



個人戦の後に団体戦があるという事は、個人戦で負けた選手にとってはチャンス。

個人戦で金メダルを取った選手にとっては面倒なものかもしれない。



選手ファーストだが、チームの為!という考えも日本代表として持って成長してもらいたい。



自分の話で申し訳ないが、シドニー五輪の際は篠原選手の練習パートナーとして現地入りし、全階級の試合を観ることができた。


野村忠宏選手の金メダルでは盛り上がり、瀧本誠選手の試合で可能性を感じ、井上康生選手の金メダルでは悔しさの余り号泣した。


コーチとなって印象的だったのは、リオ五輪の時、大野将平選手が金メダルを取った後、練習パートナーとして現地入りしていた橋本壮市選手が泣いていた。

もちろん悔しくて。

痛いほど気持ちがわかる。

泣いていいんだ!そう伝えたように思う。


人の成長は様々だが、屈辱や悔しさを受けた人間は強くなる!

どの選手、人間にも言える事だと思う。


送られてきた今回の世界Jr.の団体戦後の選手の写真をみて思った。


竹市選手、グリーン選手の表情で、日本は世界一になったけど嬉しくないんだろうな!

そう感じた!


それでいい!


他人の勝ちを喜ぶ立場にいるわけではない。


ただ、チームの為!という気持ちは無くして欲しくない。


今回はチームの為に動いていたと聞き、安心した。



Jr.世代、様々な経験をして強く逞しく成長してもらいたい。


優勝した選手、おめでとう。

負けた選手、まだまだここからよ!