今、病室のベッドです。
術後の痛みもだいぶ引いてきたので久しぶりに。
何回かSNSにもあげてましたが、今回右膝の軟骨培養移植手術を行いました。
柔道は左利きの自分にとって、軸足となる右脚の膝です。
柔道家鈴木桂治の命です。
軟骨はボロボロにすり減っていてほとんど意味をなしてなかった!
すり減った軟骨の所同士が当たって、歩いても痛い!寝てても痛い!正座はもちろんできない。あぐらで座ってても伸ばすときは激痛。
こんな膝は嫌だと!
自分の膝だけど、なんなんだよこの膝は!って!
娘の運動会でも親が参加するリレーは出れないし、参加できるのも座り込むことができないから腰を曲げて待っている。見た目、最高にカッコ悪い。
本当に日が経つにつれてどんどん悪化していく膝。
この先どうなってしまうんだろうと!
ほとんどのドクターは、人工関節しかないかなぁ!と。
でも、この歳で人工関節は早すぎるし体重もあるからリスクも大きいと!
悩んでいる時に、現役時代からお世話になってるトレーナーの西くんにある先生を紹介してもらいました。
亀田総合病院スポーツ外科の加藤先生。
うわぁ、ボロボロですねー!
うん、大丈夫です!治りますよ!治しますよ!
鈴木さんがリハビリ頑張ってくれたら正座はできるようになると思いますよ!と。
神の一声のような。
今はまだ症例も少なく認知度も低い、軟骨培養。
再生医療ですね。
その再生医療に力を入れている先生でした。
まぁ、何もしなかったら何も始まらないし。
この先生に賭けようと決めました。
銀座京橋に亀田総合病院クリニックがあるので、そこで諸々の検査を行い。
鴨川にある本院で!まずは膝の中を最終確認する手術を。これは内視鏡での検査。
数ヶ月後に培養する軟骨を摘出する手術。
これも内視鏡。
1ヶ月間で軟骨を培養させて、ちょうど1ヶ月後に膝に移植する手術。
これはかなり大きめな手術。
で、今です。
手術は6時間位!
フルコースでやって頂きました。
軟骨移植。(軟骨がすり減った骨に培養した軟骨を縫い付ける)
骨切。(微妙なO脚を治す)
ドリリング(軟骨がなくなったところに小さな穴をたくさんあけて軟骨に似た成分をだす)
膝の中のクリーニング(ネズミと言われる遊離軟骨や骨のかけらなどを取る)
無事に成功。
終わって3日間は激痛との闘いでした。
痛くてトイレに行きたくないから飲まないし食わないし。あまりにも痛いと食欲も全く出ないのでそれはラッキーでしたが、1日1回のオシッコは真っ黄色で!
これは、大学のトイレで見た色だな!
張り紙にある、脱水症状の色!笑
飲んでないから、そらそーなるわな!
痛すぎてベッドで泣きました。
久しぶりに。
なんか、俺って結局無力だな!って思ったら泣けてきた。
なにやってんだよ!って思って!
その頃、嫁さんはインフルエンザにかかってしまって!
幸い子供二人にはうつらなかったですが、嫁さんも辛いのにさらに子供2人みてて。
俺は痛いからって動かずにベッドで寝てて。
情けなくなってしまった!
こんな時に家にいなくてどーすんだよ!って。
大学のことばかり考えて、柔道の事ばかり考えて、自分の事ばかり考えて。
結局負担をかけてしまうのは嫁さん。
本当情けない。
考えるだけで涙がでてくる。
母は強い!
って言うけど、そうじゃなくて。
やらざるをえない状況を旦那が作ってしまってるだけなんだな。
膝が復活したら、父親として旦那としての役割を今まで以上に全うしてこうと心に誓ってます。
そして、もう一つの気づきが。
術後、何人もお見舞いに来てくれました。
たった5日間入院しているだけで、かなりネガティブになってしまう。
泣いたり。笑
そういう時のお見舞いってものすごく元気になるし、ネガティブな気持ちが薄れる!
話をして笑って。
それだけで、なんかスッキリする。
他愛もない会話が楽しい。
俺も身近の人が入院したと聞いたら、お見舞いに行ってパワーを置いてこよう!と思いました。
まだ退院ではないし、毎日のリハビリは痛くて嫌だけど。
父親として、旦那としてまだまだやる事はたくさんあるのでこのボロボロの膝をしっかりと完治させて、また大学の為、日本柔道界の為、家族の為に生きていきます。
長くなった!
そして、こんな時間でも仕事とは言え働いているドクターや看護師さんを心から尊敬します。
まだ書きたい事はあるけど、今はこのくらいで。
PS.リハビリがハードすぎて膝が痛くて寝れなかったので点滴の痛み止めを打ってもらいました。
明日もリハビリ頑張ります。
あと、明日は武井が来るって言ってたな!
アイツがきても疲れるだけだな!笑笑