自分がオリンピックで金メダルを取ってから今日で10年です。


最近は、自分が本当にオリンピックで金メダルを取ったのかと、信じられない時もありますが。笑


今は国士舘大学の監督として、全日本の強化コーチとしてオリンピックに向かっています。


やはり多くの柔道家にオリンピック金メダルという経験をしてもらいたいです。


もちろん簡単にはいかないだろうし、悔しい思いをすることの方が多いです。



ですけど、金メダルを取った一瞬の為に何年も苦労しても苦にはなりません。


もし、金メダルを取れなかったとしても、何年もの苦労が無駄になることはありません。


金メダルを取って10年たち、そんな思いになっています。



またオリンピック出たいなぁ!


そんな思いにすらなります。


オリンピックは人生を変える。

そんな事を言われますが、まさしく変わるでしょう。


良くも悪くも。



25日からロシアのチェリャビンスクで世界選手権が始まります。

2年後のリオデジャネイロオリンピック、6年後の東京オリンピックに向けて戦っていきましょう。







そしてもう一つ。
自分の中学生からの同級生の深澤太介が亡くなりした。



7月の始めに。


もともと心臓が弱く数年前にも入院していました。


身体も大きく太っていたので皆で『お前、痩せないと死んでしまうぞ!』ってふざけて言っていたものでした。


本当に死んでしまいました。



死んですぐに病院に行きました。


顔はまだ温かかったけど、少しずつ黒くなってくる。



霊安室に移動した時には身体も硬くなってきて。


太って柔らかかった腹もほっぺたもアゴの下の肉も硬く冷たくなってました。



死んじゃダメだ。


心からそう思いました。


何があっても死んだら本当に終わり。




実際涙も出ませんでしたし、今も思い出しても涙は出ません。


不思議なものです。

中1から同じ寮で同じ道場で過ごしてきたのに、死んでしまったらもう会えません。


悲しく、悔しいですね。



太介も柔道が好きで、自分で道場を開いて柔道界の底辺拡大という事をしっかりとやってくれていました。


たくさんいる柔道家のひとりですが、その意思をしっかりと受け継いでいきます。


柔道を愛するものとして。



そして、太介。
もし、もし生まれ変わったら次は太るなよ!


悲しい思いをするのはお前じゃない。

お前の周りだから。




硬く長い文になってしまいました。






世界選手権。

応援よろしくお願いします。