書評頂きました。 | 鈴木内科クリニック院長ブログ

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~食事で健康になれるはず~

 

 

書評頂きました。平山先生らしい冷静なご指摘であると共感いたしました。

 

『生化学的な事実だけで臨床を語れたらよいのだが、そう簡単にはいかない。これらの生化学的な事実が「全ての人間は、同じものを食べたら同じ反応を示す」ことを保証する訳ではないからである。いわゆる、個体差である。

糖質制限を診療に取り入れている医師は多いと思うが、それぞれの臨床現場で診ている疾患群(患者群)の違いで、糖質制限の勧め方や臨床的な解釈に違いが出るだろうし、それぞれの医師の専門的バックグラウンドやOrthomolecular medicineを取り入れているかどうかなどでも違いは出る。

...

結局、我々医師に今のところ出来るのは、種々の研究結果や生化学的事実を踏まえた上で、「私の臨床では・・・」というカッコ付きで誠実に語ることだけなのかもしれない。』

最後に一番伝えたかったことも、しっかり触れていただきうれしかったです。平山先生ありがとうございました。

『これまでの栄養学における

総摂取カロリーの60%程度は、炭水化物(≒主食)から摂るべきである
脂肪は少ないほどヘルシーである

といった何となく定説とされていた考え方は、糖質制限の普及により徐々に覆りつつある。

しかしその過程で、他の栄養素と比較した時の相対的な糖質過剰摂取の害が、「糖質絶対悪」と捉えられがちになってしまったことは否めない。

糖質制限という言葉がこれだけ人口に膾炙した今、「自分は何のために糖質制限をするのか?」を見直す切っ掛けを、本書は与えてくれるだろう。』

 

 

鹿児島認知症ブログ

~鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ~

http://www.ninchi-shou.com/entry/Carbohydrate-selection