やせ形で非筋肉質の女性が糖質制限や間ファスをしない方がよい理由は、もともと異化が亢進しやすく、同化が苦手だと思われるからです。
糖質制限や間ファスでホルモンバランスをさらに異化亢進状態に崩してしまう危険性がより高いグループです。
食事の回数を増やし、糖質を分けてとる必要があります。
間食も有用な手段になります。
同化が亢進している肥満のための方法論とは全く逆になるわけです。
間ファスは同化亢進状態を治療するための方法論です。
ホルモンバランスはいったん崩れると元に戻すことは大変です。
それだけに、糖質制限や間ファスがなぜある人には有効であっても続けることで問題が生じる可能性が出てくるのか、またある人にとってはするべきでないのか、どのように体に働きかけるのかなどを知ることが大事だと思います。
大まかな枠組みが理解され、共有されて初めて正しいか間違っているか、安全か危険かなどの2元論から脱して、多くの人に役立つ方法論になりうると思っています。
間ファスを勧める本を書いているのに、矛盾していると思われるでしょうが、読んでいただけたらそのあたりのことがわかっていただけるのではと思います。
今回の本はあくまでもダイエットの本として、肥満のメカニズムについて、僕が理解できている範囲でまとめたものです。
痩せすぎの女性の食事の問題や、痩せ型の糖尿病の食事などについては、また別の問題です。
この本がたたき台になって、新たに前向きな議論が起きることを期待していますし、そうなるといいなと思っています。