天本(東麻布)
初めての天本、感動でした。
そこが、なぜ人気なのか、
その大将が、なぜ人を惹きつけるのか、
そこに訪れたことを、なぜ人に言いたくなるのか。
その理由が、よく理解できた夜。
美味しいものを、
ただ美味しいでなく、
より楽しく、より魅力的に、よりドラマティックに。
まさに、天本劇場。
天本正通という鮨職人の、独り舞台、その人生を見るような時間だった。
どんなコース料理にも、アミューズや前菜からデザートまで物語がある。
だとしたら、「天本」の最初のツマミから、
最後の玉子焼きまでの物語は、他に類を見ない壮大なる感動巨編。
今夜、可能な限り日本列島の美味しい魚を
全て東麻布のこの板場に並べたらこうなる、を見たような。
例えば、幻のぶどう海老(写真中)は、
築地に入った24尾のうち16尾が天本に来ていた。
見ての通り尾がそそり立っていて、金のシャチホコのよう。
甘くてトロけるその味は、
たまたまここに集いし者しか食べられない幻のネットリ感。
そんな感動がどのネタにも感じる。
「これは今年一番、最高のマグロです」と大将が包丁を入れる、大間の釣りマグロ。
その大トロ、何と塩でいただくのだが、これが、頭がクラクラしそうな美味しさ(写真上)。
それは、1シーンたりとも忘れたくない物語。
「最後の晩餐は?」と聞かれたら、迷わず「天本」と答えたい。
そんな体験でした。
次の予約受付は元旦の12時。
忘れないように予約フォームにログインせねば(^o^)
今回のプレミアシート。
宮崎さん、里井さんに感謝。
PS
思い起こせば、昔、あまりに感動して
ヒデコ(母、でぶ)に食べさせてあげたお鮨は「海味」。
天本さんが修行してた店だ。