ロウリーズ・ザ・プライムリブ(赤坂) | すずきBのブログ「B's Blog」 Powered by アメブロ

ロウリーズ・ザ・プライムリブ(赤坂)

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1938年にビバリーヒルズで創業された、

老舗ロースト料理店「ロウリーズ・ザ・プライムリブ」が、

ついに先日、赤坂に帰って来た。

 

アメリカ大使館近くの新しいビル、インターシティ・エアの3階。

200席もの広いフロアは大人の雰囲気で圧巻。

 

さて、店名の「プライムリブ」の「リブ」が、

牛のあばらの部位の肉であることはご存知だろうが、

「プライムリブ」について、

その歴史と意味をしっかり答えられる人は、どれぐらいいるだろう?

 

改めて説明すると、この店では、ローストビーフのような肉料理が名物だが、

プライムリブとローストビーフは、似て非なるもの。

そもそもローストビーフは、イギリスで日曜の午後に食べられて来た伝統料理。

 

アメリカは当然、イギリス文化をうけついでいるから、

ローストビーフは、アメリカの食文化でも重要なポジションをしめている。

ラスベガスのホテルなどの豪華ビュッフェには、ローストビーフが欠かせない。

 

「プライムリブ」とは、言わばアメリカ版ローストビーフで、

サーロインと並ぶ極上部位リブ(あばらの肉)を、

ステーキのように厚切りで提供するのが特徴。

プライムリブという部位があるわけではないが、

アメリカの肉質等級の最上位がプライムなので、それにもかけているらしい。

 

プライムリブを「薄く」カットすればイギリス風ローストビーフとなり、

この店でも「イングリッシュカット」として提供している。

この日は、カリフォルニアカット(約180g)をオーダー。

イングリッシュカットは薄切りが3枚で約190g、

ロウリーカットが本場と同じサイズで約300gとのこと。

 

そんなアメリカの伝統料理を、

ディズニーランドのレストランを彷彿とさせる、

古き良き時代の雰囲気のなか、

サンダーバードのようなカッコイイ銀色の素敵なワゴン調理台を押して

シェフが各テーブルにやって来る。

カットする様子をパフォーマンスとして見せてくれるところが何とも楽しい。

 

まずはスピニングサラダ。

サラダボウルを回転させながら、

高い位置からドレッシングを注いでサラダにかけるパフォーマンス。

これが冷え冷えで、美味い。

 

そして、プライムリブ。

マッシュポテトと、オリジナルのグレービーソース。

そこにホースラディッシュや、塩をからめながら。

 

大きな塊のまま2~3時間かけて火入れされた、

柔らかく肉汁たっぷりのプライムリブは、

薄切りのローストビーフとはまた違った食べ応えと美味しさだ。

柔らかくて、ジューシーで、肉の旨みが口で爆発する。

重めの赤ワインと合う、超ぜいたくな味わい。

 

マッシュポテトと、ヨークシャープディングという、

シュークリームの皮のようなイギリスの伝統的家庭料理と合わせていただくと、アメリカ人かイギリス人にでもなったような気分(笑)

 

ちなみに、サーロインもリブロースも、

ヒレの周りの極上部位のことだが、

ステーキならサーロイン、ローストビーフならリブロースが向いてると言われる。

 

デートやファミリーのお祝いディナーにおすすめ。

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