すし久遠(代々木上原) | すずきBのブログ「B's Blog」 Powered by アメブロ

すし久遠(代々木上原)

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CX「世界法廷ミステリー」を見た。
その日は、たまたま帰省して実家でヒデコ(母、でぶ)と見ていたのだが、
例のカオリンの事件(渋谷エリートバラバラ殺人)の裁判を再現した、
最初のVに家族で釘付けになった。

ヒデコは言った、「こりゃ、嫁の親ん悪いね、うちに帰ってきない、って言ってやらにゃ~」。
同じことを思った。

そんな今日この頃、
鮨に詳しい後輩くんに、この鮨屋を強く薦められた。
子連れでも行けるという。

代々木上原駅近くの、静かな路地裏に佇む、
「すし久遠」である。
カウンター8席のみだが、実は、はなれもある。
(はなれは、なかなか予約取れない)

ご主人が気さくで、鮨屋特有の緊張感はなく、
アットホームな雰囲気。

まずは軽くつまむ。
肝を添えた平目から始まり、
肉厚なクエのほほ肉が、こりこりで目が覚める美味さ。
かなりの希少部位で、一尾から、ほぼ二切れのみしか取れないという。

佐渡の寒ブリの炙り(写真)が感動的。
食べたときに、もそもそしないよう中身はレアに
ほどよく炙ってあるのだが、
炙ることで余計な脂を落とし、
脂と香りを、絶妙に引き出している。

鰤って美味いなあと、毎年、この時期になると思う。
そもそも寒ブリって何だ。

鰤は春に日本海を北上、
秋になると青森から南下し、佐渡、富山湾、
そして能登半島を越えて戻るのだが、
11月~2月に戻ってきた“脂ののった大型のブリ”が寒ブリ。
日本海以外の鰤は寒ブリとは呼ばないそうだ。

「なんでブリって言うかっていうとね、
脂が多い魚だから、アブラがブラになって、ブリになったんだよ、
だからブリのない鮨屋はノーブラだな」
と息子に教えてあげるが、全く響かず(笑)
キャバ嬢なら、もうちょっとリアクションあるのに。

漢字好きな娘(小6)に、
「漢字の鰤って字、師走に脂が乗って旨くなるからって説と、
師匠のように大物だから、って説とあるんだよ。」
と教えたら、少しだけ興味を持ってもらえた。
ここ数年、父親をさけてる娘が、
こういう外食の時だけすり寄る感じは何だろな。

酢飯のシャリは、北海道ゆめぴりか、だそうだ。
割れやすい、粘りやすい新米より、古米が鮨メシにいいという。
米の水加減が最高だ。シャリが口の中でほどけたとき、米が粒だって、
鰤の脂が一粒一粒をまとっていく感じを目をとじて味わう。
小肌は赤酢、ネタによって米酢だったり、使い分けている。

ご主人がお薦めしてくれた「春鹿」という奈良の日本酒があう。
お米、酢、魚、そこへ時にはソースがわりに調和する日本酒。
この、三位ならぬ四位一体の素晴らしい調和は、
日本人に生まれて良かったと改めて思う瞬間だ。

デート、接待。
ファミリーの記念日にもお薦め。

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