エスプリ食堂 月下(東麻布) | すずきBのブログ「B's Blog」 Powered by アメブロ

エスプリ食堂 月下(東麻布)

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この秋スタートした新番組「坂上目線 」を担当している。
坂上さんが、毎回、女性ゲストを迎え、
ゲストのプライベートを目線映像で見たりしながら、
坂上忍目線の鋭いツッコミを入れて行く番組。

その番組内で流れる、インフォマーシャル(ミニドラマ)の
台本も書かせてもらっていることもあり、現場に立ちあっているのだが、
坂上さんの役者の一面やアドリブも垣間見れて刺激的。

次回のゲストは、元宝塚のあの方。
ファンとの集いの目線映像は必見。

そんな今日この頃、
メシ好きな雑誌エディターさんたちとご飯。

以前は、月曜と火曜しかやらなかった「月火」が、
東京タワーの下に移転し、
日曜以外毎日営業するようになっていた。
名前も「エスプリ食堂月下」となって。

シェフは、小山薫堂さんの弟子、山田ゴローくん。
薫堂さんのラジオのリスナーから弟子志願し、
料理が得意ということで、
最初は、薫堂さんの事務所でまかないを作っていたのだが、
ある日、月曜と火曜だけ、事務所の奥のスペースで営業するようになり、
それが今、本職になっている、異色の経歴のシェフ。

作家の道は、もう諦めたのか、それとも、まだ諦めてないのか、
そこは定かじゃないが、今回食べた僕の感想としては、
ぜひ、シェフとしてこのままつき進んで欲しい。
それぐらい美味しかったし、シェフの才能を感じてしまった。

オープンエアの解放感あるフロアの奥に、
カウンターの個室があり、そこを貸しきれる。
Goro'sBarならぬ、ゴローシェフズキッチンだ(笑)。

前菜のパテドカンパーニュからいきなり美味い。
鶏や豚を使った本格的パテカン。
失礼ながら、「ゴローちゃん自分で作ったの?」
と疑いの気持ちで聞いてしまったのだが、
ゴローくんから作った工程を聞いて、ふむふむ、なるほど、
ちゃんとプロから習ったのか、素晴らしいと唸ってしまった。

見るからにベテランな、ソムリエさんがいて、
料理に合わせてワインをセレクトしてくれる。

食べながら、ゴロー君が「これはうちの小山は~~と言ってるんです」
「これは、小山が~~して生まれたんです」と、薫堂さんとメニューとの
関わりを聞けるのも面白い。

色々食べた中、最も感動したのはシャトーブリアンのから揚げ(写真)。
見た目竜田揚げな感じで、衣にはコンスターチを使い、
肉はマデラ酒で下味をつけてるそうだ。
噛むとにじみ出る大人の風味。
最近、レアな牛カツがブームだが、その筆頭「おか田」の数倍美味い。

添えられているのは、柚子と山椒をまぜた、粉醤油。
二キレ目、これをちょんとつけて食べると、香りと刺激で味の幅が広がり、
肉の旨みという背中を押してくれる。

聞けばヒントは京都の某名店。
実際にゴローくんが薫堂さんと食べに行き、
味を記憶し、そして厨房に帰って再現して生まれたそうだ。

〆のカレーはストーブ社のココットで、
土鍋で炊いた美味しいご飯とともに出てくる。
山椒がイイ感じで効いていて、カレーを上品にしていたのが印象的。

日本中、いや世界中の美味いものを食べ歩いている薫堂さんの、
好きな味を記憶し、それを厨房であれこれ出して師匠を唸らせることが出来るゴローシェフ……
弟子冥利に尽きるのではないか。
そして、この店は、薫堂さんの食べてきたものを食べられる店とも言える。

そういえば以前、BSフジ「東京会議」で、僕に電話がつながらず、
惜しくも買いそびれた薫堂さんプロデュースの日本酒「雪姫」をぜひ店に置いていただきたい。

デートや接待にお薦め。



★お知らせ★
10月10日~11月12日。
カレッタ汐留にて、すずきBも参加している「たべあるキング 」が開発した特別メニュー が食べられます。
すずきB担当メニューは、スペイン料理「ベンガベンガ」のブイヤベース。
ぜひご賞味ください。

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