焼肉 楓庵(山形) | すずきBのブログ「B's Blog」 Powered by アメブロ

焼肉 楓庵(山形)


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土日を使って山形へ。
地元タクシードライバーに聞いたらここに行くべしと即答な焼肉屋、楓庵(かえであん)。
実はここ、小山薫堂さんや、アンジャッシュ渡部さん、山田宏巳シェフら、多くの食通が、わざわざ東京から食べに行っているという。

山形駅からタクシーで、山奥へとガンガン進む。
ホントにこんなとこに店があるの?という場所に、
その看板はあった。

焼肉仙人と呼ばれるご主人(写真)の店。
ご主人は炭にこだわる人で、お客の到着時間を逆算して炭を起こす。
炭の具合で肉の具合も変わるので、そこには厳しく、
1分でも遅れると怒られると聞いていた。

17時に予約したのだが、遅れないように早めに出たら15分前に着いてしまった(笑)
まだ開店前で、外は雨。
中をのぞくと、おばちゃんが、「どうぞ」と入れてくれた。

広いお座敷、民家のような作り。
中は焼肉屋さんの残り香がする。

厨房の奥にお仕事するおじさん……
噂どおり、確かに仙人ぽいのだが、話すといいひと。
店内には、「煙が出たり、炎が上がるようでは最悪です」の貼り紙があり、
怒られるんじゃないかとドキドキしたが、ご主人は優しく教えてくれる。

肉についても、焼き方についても。
人は見かけによらないね。
その口調は、驚くほど優しい。

テーブルの中央には穴があけられ、ここに植木鉢が入っていて、
その中に缶のような輪っかがあって、その中央に七厘を乗せるのだが、
この手作りっぽさがいい。

これは、直に七厘でなく、遠火で肉をやさしく焼く工夫に違いない。
これなら素人でも炭火を扱いやすく、上手に焼ける。

肉は山形牛だけでなく、他県産や外国産も使用しているらしいが、
共通しているのは脂身がそれほどキツくない。
塩ものは、片面焼きでも食べられる。

タレものに特徴。
ニンニクの香りと、どこか遠くで仙台の牛タン屋で添えられる南蛮味噌の風味がする。
そういえば仙台と山形、意外に近い。
肉とこれは合うのだろう。
ご主人に聞いたら、やっぱりそうだった。
そういえば、お通しの豆腐にも南蛮味噌、乗ってたな。

ご主人にお勧めを尋ねると、いろいろ教えてくれる。
「かっぱ」(写真上)という部位が、硬いけど美味いという。
牛の前腹の皮と脂身の間にある赤いスジ肉(筋肉)で、希少らしい。
食べてみたら、思ったほど硬くなく、
ガシガシ、噛むと旨みが出てくる感じ。

最後、冷麺で〆るのを我慢。山形といえばラーメンだ。
帰り、ラーメン大好きというタクシードライバーさんの案内で、
お薦めのラーメン屋さんへ。
「栄屋本店」、温かいのと冷たいの、ぺろりといただいた。

お値段も手ごろ、雰囲気もよく、ファミリーにもお薦め。
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