手白澤温泉(栃木県・奥鬼怒温泉郷) | すずきBのブログ「B's Blog」 Powered by アメブロ

手白澤温泉(栃木県・奥鬼怒温泉郷)


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電子書籍。
お陰さまで、“電子書籍にしては”好調に売れているとのこと。
電子を買ったことないひとは、最初は購入作業に手こずる。
そんな作業を経て、わざわざ購入してくれた皆様に感謝です。

そんな今日この頃。
半年前から予約してあった、温泉へ。
栃木の奥鬼怒。
そこは、最寄りの駐車場から2時間、山道を歩かないとたどり着けない、
まさに秘湯。

「でも、普通の温泉にはない魅力がいっぱい」と、
知り合いの温泉通から教えてもらっていた。

朝8時、東京を出て、
東北自動車道を走って「今市」で降り、くねくねした山道が
だんだん細くなっていく。
昼すぎに女夫淵温泉近く、村営の無料パーキングに到着。

外に出ると、うっ、寒い!
周囲の人たちは、ダウンを着てたりニット帽をかぶっていたり、
完全に登山の格好なことに、ビビる(笑)

4時間の運転で、そこそこ疲れているのだが、
登山靴にはきかえ、登山のリュックを背負い、登山道へ。

いきなり急な登りの階段があり、凹む。
温泉に行くために、こんなきつい登山をしなきゃいけないなんて、、、、、
でも苦労してでも行く価値ある理由が知りたい。

ふんばって登り続ける。
歩き続ける。
携帯もつながらない山の中は、不安でもあるが、
日常にない、自然に触れられる。
新緑の中、木漏れ日を浴びて歩くのは気分がいい。
解けずに残った雪があちこちにまだある。
澄み切った川の水は、そのまま飲めそうだ。
途中、うんこのニオイ? と思ったら、崖から温泉が流れ出ていたり、、、、(笑)
滝に出くわしたり。

時折、登山客にすれちがう。
既に3時間は歩いた。
そろそろ4時。
あたりも暗くなって来たのだが、
なかなか目的の宿が見えて来なない(笑)
道しるべも、地図もない。

こっちと信じて登り続けていると、
「おーーい」と僕らを引き止めるおばちゃん。

聞けば、僕らの向かってる方向は、
手白澤温泉に行くにはあと2時間かかるルートだそうで、
もしもそのまま歩いてたら、あたりが真っ暗になって遭難するとこだった。
どうやら途中、どこかから道を間違って来てしまったようだ。

せっかく登って来た道を、さらに降り、さらに1時間は歩かねばならないという。
愕然。
もう歩く気力も体力もないので、
手白澤温泉に電話。
5才の子供もいると事情を説明したら、特別に宿のおじさんが車で迎えに来てくれた。
(この宿は送迎せず。許可を得た車しか走れない細い林道がある)

しかしそんな苦労してまでたどり着いた温泉は、
まさに極楽。
これほどまでの秘境の秘湯は、確かに、味わったことのない感動。
途中、遭難しそうになっただけに、その極楽感もひとしおだ(笑)

食堂での夕食。
他に山ガールが3組ほど。
夕食のメインはローストビーフとイワナ。
このイワナが大きくて、身がつまっていて驚く。
このあたりで採れた山菜。
どれも美味し。

廊下にあるドリンクの冷蔵庫は、
自己申告でお金を入れて好きに持って行くという心温まる仕組み。
しかも山なのに、宿なのに安い。

夜中、3時半、目がさめてしまい、もう一度、お風呂へ。
露天風呂は、うっすらと月明かりがあたり、目がなれると意外と景色が見える。


それにしても、まさかこんな登山道とは僕も予想していなく、
でも自分だけ登山靴だったため、鬼の怒りは半端なかった。
「どこがちょっとしたハイキングだよ、完全な登山じゃねーか!
うば捨て山に捨てられるかと思ったじゃねーか」と、怒りまくり。

登山道の看板に、「奥鬼怒 治山」とあった。
鬼の怒りをおさめる山、とも読めるが、逆に、めちゃくちゃ怒られる結果となった。
なんだそれ(笑)

体力に自信がある倦怠期のカップルにおすすめ(笑)
会話がはずむかも。


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PS 
翌日は、山タクシーを予約。駐車場まで6000円(涙)