ヴィノテカ・キムラ(白金高輪)
日常の経験が生かされた企画なだけに、うれしい。
話は変わるが、傘を持って出かけたが雨が完全に止んだ。
傘が邪魔くさい。
捨てるに捨てれない…
こんなとき、あなたはどうする?
俺なりのコツがあるのだが、
そのコツ、知りたくない?
あなたは、情報料として、いくら出しますか?
(つづきは後述)
そんな今日この頃。
グルメな知人が、独特なルールの安くて美味しいイタリアンがあるというので行ってみた。
古川橋の路地裏の、静かな場所。
カウンターとテーブル1つの小さな店。
シェフ自ら注文をとってワイン出して、料理をし、
お会計まで全てを一人でこなす店。
入ると、まず自分で壁にコートをかける。
厨房で、忙しそうに動くシェフの様子をうかがい、
「今だ」という良きタイミングで注文をする。
このあたりは、もちつきにおける「返し手」のような、
シェフと客の、呼吸が大事。
忙しくなるとシェフは電話も出れなくなる。
なので、初めて行く場合、場所を開店前に電話しておくべし。、
とはいえ、テンパることもないし、頑固な人でなく、
気さくないい人で、初めての客にも丁寧。
カウンターからは厨房でテキパキ作業する様子がうかがえ、
「さあ、今どっと来た注文を、どんな段取りで、こなしていくのだろう?」と、
思わず見とれてしまう。
そして、間違うことなく、次々こなしていく様は、
まるで、シンセサイザーに囲まれて演奏していた小室哲哉のよう。
なんだその喩え(笑)
ワインをボトルで頼むときも面白い。
まず客が自らホールにあるセラーを開け、値段とラベルを見て、
「これください」と、シェフに見せる。
すると厨房奥から同じのをシェフが出し、栓を抜いてくれる、
というシステム。
この日食べたのは、
ヒラメのカルパッチョ、鴨の燻製サラダ、イイダコ煮。
このイイダコが、トロっとしたソースで煮込まれ、ビックリする美味さ。
ワインが進む。
そして、白トリュフのリゾット、
カラスミのスパゲティ……など。
目の前で皿の上に料理が生まれていくライブ感がたまらない。
無口で手際のいい仕事ぶり。
その様子が手に取るようにわかるので、
お客は、たとえ少し待たされてもイライラしない。
お互い、譲り合ったり……
客全員に、不思議と一体感が生まれ、
非常に居心地がいい。
そんなお店。
デートもいいが、このフランクな感じは、女子会とか、男同志、
また、一人でもいいな。
お財布にもかなり優しいのがいい。
冒頭の答え。
俺なりのコツ。
僕の場合、
コンビニに立ちより、入口の傘立てへ、
そして、意図的に忘れて帰る(笑)
こうすれば、コンビニ店員も助かるし、エコである。
なんだそれ。
と会議で笑われたが、そんな、オレなりのコツ、誰もが1つはあるはず。
結果を聞くと、コケるようなコツでも、冒頭で、興味を持ったでしょ?
近日、「ぷっすま」で放送予定。
PS
先日、森住シェフの新店、「CHABUYA Zutto Branch」へ。
ラーメン界で唯一ミシュランの星を取った天才、森住の新たなる挑戦、油そば。
味噌、醤油、塩、とんこつ、つけ麺……などとは違う感動がある。
油そばだが、脂っこくない。
作る様子を見ていた落合シェフも隣りで言っていた、
「なるほど、そうやって乳化させてるんだ、パスタみたいに」と。
ラーメンのようで、イタリアンのようなのど越し、食後感。
場所は、
四谷三丁目の交差点近く、ここ、ラーメン屋が3軒並び
激戦区と化している。