鳥栄(上野)
以前録画したやつを見た。
「旅行」の回。
力学のパロディになっていて、
これまた、非常によく出来ている。
演出は、田中経一・杉本達。
改めて尊敬。
そんな今日この頃。
僕にとっての、死ぬまでに行きたい店リストがあるのだが、
新しいのが上に来るので、下にあるのほど古い。
6年ぐらい前からずっと底に埋もれていた店に行くことにした。
というのも、この日、久々に気温が上がるとの予想。
てことは予約が取りやすいはず。
電話すると、やっぱり取れた。
そして言われた。
「部屋が暑くなりますし、冷房ないのはご存知ですか?」
「はい、大丈夫です」
この店、上野の池之端にある、鶏鍋の老舗。
創業101年。
冬場は予約がとれない人気店。
ただ、エアコンがなく、炭火の熱で、真夏は蒸し風呂状態になるため、
夏場は比較的予約がとりやすい。
…と食通の知人から聞いていた。
行ってみた。
上野から少しはずれたラブホテル街の前に、
風情ある一戸建て。
このギャップが、またいい。
旅館のような入口。
玄関を開けると、階段で二階へ。
座敷の部屋が3部屋ほどあり、
写真のような座卓と炭があり、ここに鍋が乗る。
恐らく数種類の鶏。
もも肉と、胸肉、そしてモツ。
ネギと豆腐とともに出汁に並べ、
真っ赤になった炭火でゆっくり火を入れていく。
確かに部屋の中は、この炭の熱で暑い。
しかし蒸し風呂なんかではなく、
窓からそよぐ風が、むしろ心地いい。
すだれも風情があり、
なんだか、伊豆の温泉にでもいる感じでいい。
胸肉、もも。
サクッと歯が入り、今まで食べてきた鶏とは全然違う食感、
旨味。
おろし醤油でいただく辺りは、鷹匠壽と同じだ。
江戸の食文化なのだろうか。
鶏を2皿いただいたら、
名物つくねの登場。
タネは、すごくクリーミーに仕事がしてあり、
けっこう卵が溶かしこんであるようで、きれいな黄色。
これを丸く団子にして、鍋に並べる。
硬くなるまで火を入れ、いただく。
ゴリゴリした食感はあまりなく、ふわふわ。
雑味のない、つくね。
〆は鶏の出汁が溶けだしたスープを
ご飯にかける、スープご飯。
ばくばく何杯もいけてしまう。
歴史を感じられる、実に風情あるお店。
デート、家族、接待にお薦めだ。
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