かわむら(銀座) | すずきBのブログ「B's Blog」 Powered by アメブロ

かわむら(銀座)

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ある知人からのメール。

「ロンブー淳さんと安室さんの記事に出てくる放送作家ってBさん?」


…なんだそれ。


早速、女性週刊誌を確認。

が、全然僕じゃないし。

紛らわしいんだよな、「放送作家B氏」って。

その前に、「事情通A氏」があって、その次だから、たまたまB氏になってる

だけなのに(笑)


まあ、でも、ステキな話だ。

僕が関わってた「嗚呼!花の料理人」って番組で

淳さんは料理に目覚め、

そのあと僕が書いた、「ロンブー淳の惚れさせシェフ」に至っては、

ホームパーティーで女性を落とすためのモテ料理、ってコンセプトだったわけで。


記事によると、ホームパーティーがキッカケだったようだし。

モテ料理をふるまったのかな? めでたし、めでたし。


そんな今日この頃。

4年越しぐらいの夢がかなった。

知人から聞いてから、ずっと行きたかったけど、行けなかった。


グルメな人なら誰もが憧れる、銀座「かわむら」。


ステーキの最高峰!

肉の芸術品。

メニューはお客が作る店。

一生に一度は何年待ってでも行くべき店。

ハンバーグは世界一。

お土産のカツサンドが泣ける旨さ。


こんなキーワードが僕の脳裏にずっと残っていて、

昨年、ある知人の紹介で予約していただき、

やっと行くことが出来た。


数寄屋橋交差点から、新橋方面へ進み、

1本路地に入って、さらに奥まった場所。


ドアを開けると、カウンターはたったの8席。

小さなお店で、優しい河村シェフが迎えてくれる。


「おまかせでお願いします。

でもハンバーグも食べたいし、かつサンドもお持ち帰りしたいです」


座って驚いた。

まるで「すきやばし郎」を思わせる、清潔感。

肉のニオイ、油の感じはゼロ。

「次郎」のおやじさんも言ってた、「店が魚くさくちゃいかん」と。


「美味しんぼ」に出てくるような、静寂のカウンター。


まずは前菜で、

ヒレ肉を薄く切った牛サシと、何とサーモンや平目、アワビ、ホタテといった魚介類が、

シンプルなソース仕立てで出てきた。

牛サシはほんのり甘く、そしてステーキの名店なのに、魚もハイレベル。


続いて、黄金色にきらきら輝く、

実に透き通ったコンソメスープ。

香りもすごい。

嗅いだ事のない牛肉の甘い香り。


聞けばこれ、ヒレの端っこのほうを、煮込まず旨味だけを優しく煮出したスープ。

普通は、ブイヨンに頼ったり、煮込んで煮込んで旨味を出すが、

煮込むことで、実は、旨味が飛び雑味が出て邪魔をする、との理由で、

こうするに至ったそうだ。


たとえるなら、飲むしゃぶしゃぶ。

そう、液体しか口にしてない、飲んでるだけなのに、

口の中が、極上の肉でしゃぶしゃぶした状態の旨味と香り。

不思議な気分になれるスープ。


続いて、季節感を感じる彩り豊かななサラダ。

きゅうりのシャキっと感が印象的。

そしていよいよ、メインのお肉。


実はこれ、僕らがカウンターに座った直後から

火にかけられていた。

およそ50分ほどかけて、ゆっくり、じんわり焼かれていた。


これが、皿に乗ると、見とれてしまう美しさ。

焦げ目なし。

切れば断面は、画に描いたようなロゼ色。

口にすると、今まで感じたことのない、絹のような舌ざわり。

なんだこれは。


そうか、人はこれを言っているのだな。

肉の芸術品と。

確かにそうだ。


スモーキーさもゼロ、焦げもゼロ、

なんと胡椒も使っていない。

なのに、物足りさはなく、旨味がグッと感じられる。


途中、小さなハンバーグがインターバル的に入る。

これまた、食べたことない雑味のないハンバーグ。


肉に火を入れ過ぎると、冷めると突然マズくなるのだが、

この火の入れ方だと、全く味が落ちてこない。

なので、ゆっくり、じっくり食べても食べ飽きず、

しかも最後まで旨い。


とはいえ200グラムあるステーキ、

最後のほうは、さすがにフォークが止まる。

「ご飯があればいいな」、なんて会話してたら……


「ご飯、ありますよ」


さすが。

ご飯をいただくと、肉を自分なりのサイズに切り、

醤油につけて、ご飯に乗っけてステーキ丼に。

すると、最後の肉がみるみる胃の中へ美味しくおさまった。


メニューはお客が作る店、とはこのことか。

ちなみにここ、牛丼や、すきやき、しゃぶしゃぶなども

頼めば出来るという。


最後のデザート、プリンとアイスもシンプルでいい。

どこか懐かしい味。


それにしても、食べても全く脂を感じず、

肉を焼いてるのに、煙も、ニオイも全くない。

するとシェフは言った。


「空気もサービスだと思ってるので」


なるほど。お見事!

まるで歌舞伎の大見栄がバシっと決まったかのような気持ちよさ。

(って、歌舞伎よく知らんけど)

まさにここは、河村太郎という役者の舞台だ。


しかし残念なこと。

予約がまず取れないことと、

そう簡単においそれとまた来れるお値段ではないこと。


しかし、噂に違わぬ名店。


そして翌朝、「かわむら」の紙袋から出された

かつサンド。

昨夜の感動もよみがえり、これまた泣ける旨さ。

得も言われぬかつサンドだ。


二日越しで楽しめる「かわむら」という舞台の席。

それは、巷のステーキや焼き肉に行くのを5回我慢してでも

手にすべきプラチナチケット、のような気がした。


…なんてね(笑)

チャンチャン。



PS

僕が監修してる、「クチコミOLが通う店 」という携帯サイトが、

最近、リニューアルしていろいろ使いやすくなりました。

ご要望にお応えし、店の地図が見れるようになったり、

更新された新情報はトップに出るようになりました。


あと、今月末は、僕がやってるイベントが2つあるので、

スイーツやグルメに興味ある方、ぜひ下記からお申込みを!





★お知らせ★


▼1月28日(木)19時~美食対談#5 vs「トシヨロイヅカ 」鎧塚俊彦シェフ。\2500 申し込みinfo@uminers.com

▼1月31日(日)開催「CHEF-1プレミアムナイト 」三ツ星「京都嵐山・吉兆」徳岡×「ベットラ」落合×「SATSUKI」中島×「ピエール・エルメ」リシャールほか、超豪華シェフが夢の共演を果たす奇跡のプレミアムディナー!