勢呂久(ぜいろく・浜松) | すずきBのブログ「B's Blog」 Powered by アメブロ

勢呂久(ぜいろく・浜松)

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「今度、浜松行くんだけど、美味い店教えて」って
人によく聞かれるのだが、
いつも答えにつまる。

地元出身の僕も、住んでたのは高校までで、
とんかつ「幸楽」か老舗鰻屋ぐらいしか知らないので。

僕自身も浜松で鰻かとんかつ以外を食べようと思ったら、
困ってホテルオークラへ行くほど。

どっかいい店ないもんか。
浜松を知るグルメな人に、ここ数年ずっと聴き続けていた。

ちなみに、美味い店を探す僕の法則として、
僕が好きな店のご主人や、僕と食の趣味が合う人、
3人同じ店を言ったらまず間違いない、というのがある。

で、またもその法則を確信することとなった。
それが、浜松「ぜいろく」である。

浜松で、20年以上続く老舗。
魚料理を得意とし、
浜名湖や、遠州灘などの、魚がうまい汽水域で育った、
地のものを楽しめるのは勿論、
地方からの厳選食材を季節ごと使う店として、
食通が、名古屋や東京から通うほど。

なんて噂を東京の知人に聞いては、
もうじっとしてられない(笑)

浜松駅北口から、
元・ヨーカドーのビルを抜け、飲み屋街へ入ってすぐ。
入るとすぐ、大きな水槽に、巨大なハモが泳いでる。

奥の小上がりの座敷にて。
静岡のテレビ局グルメPと。

本日は、夏にうまいハモを楽しませてくれるという。
まずはハモの肝で軽く一杯。

で、出た!
いきなりスゴイ。
ハモの薄造り。

普通ハモといえば、骨切り。
しかしここのご主人は、骨の周りの身を、骨ぎりぎりでそぎ落とすように
切る技を生みだした。

こうすると、小骨を気にせず、ハモ本来の味と食感をガッツリ楽しめるとのことで。
そして盛りつけが粋。
アジサイの葉っぱの上にハモの刺身を盛り、
その上に、紫のシソの花と、花粉に見立てたそぼろ卵で
まるでアジサイの花のように盛りつけている。

浜松に、こんなシャレた店があったとは(笑)
しかも、つけるタレは、ぜいろく独自の梅肉醤油。
味濃いめのこれに、ちょこっとつけて食べると、
焼酎「華吟河」がグビグビ進む。

続いて、焼き魚。
これまたすごい。
スズキの若魚、40センチぐらいのふっこ。
これが、いい感じで焼きあげられ、そのままガッツリ出てきて、
女将が丁寧に切り分けてくれる。
「はい、ここ、浮き袋、美味しいところね」と。

目玉の裏のドロっとしたとこ、
尾びれのつけねの筋肉、などなど、
スズキの手前の、肉で言うなら処女牛的なふっこを
両手でむしゃむしゃ。
ああ、既に幸せ。
なぜなら、まだこのあと、ハモしゃぶが待っている。

出た。
ついに鍋の準備。
で、これに使うハモがえらくデカイ!
2キロぐらいあるものにこだわるという。

そして、合わせる野菜とワカメが仰天の美味さ。
東北から直送された、ユキササと呼ばれる葉っぱ。
これとハモしゃぶをポン酢につけ、
さらにそこに、赤紫蘇の茎ごと細かくした薬味をかける。

するとポン酢の酸味と、ピリリとくる山椒にも似た赤紫蘇のアクセントが、
なんともイイ感じにハモのひだひだ部分にまとい、
感動的美味さ。
箸が止まらない。

この薬味は麻薬だ(笑)
今まで食べたハモは何だったんだ。

そう思った瞬間だった。
そして、天然のワカメとも絶妙に合う。

最後は、ハモのばらちらし鮨でしめ、
もう腹が破裂しそうなぐらい(笑)

旨かった。
浜松にも、こんな名店があったとは。


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