うなぎ藤田(浜松) | すずきBのブログ「B's Blog」 Powered by アメブロ

うなぎ藤田(浜松)

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先日、お仕事で浜松へ。
ついでに里帰り。
となりの磐田市なので。

たまには親連れて飯でも食いに行くか。
どこにしよ?

そういえば、以前、東京で知り合いになった藤田さん、
実家が浜松のうなぎ屋だと言っていた。
携帯をスクロールすると、あった。
こういうメモは、我ながら抜かりがない(笑)

調べてみると、創業明治25年という老舗らしい。
となりの浜松ではあるが、車で1時間弱。
東京だと1時間の移動も苦ではないのだが、

父親に、場所を説明すると、
「そんなとこまでお昼食べにいくの?」と、かなり
驚いてる。
しかし母親はさぞや旨い店だろうと、店の名前を
いつものチラシの裏のメモに書いてる。

今から行く店だってのに、メモって何にするつもりなのかと、
いつも思う。
そんな母親のグルメメモは、もう、そうとうな数になっていて、
メモしてるだけで楽しいらしい。
血は争えない(笑)

オヤジのおんぼろ車で、親子で浜松へ。
こんな平和な時間も久々で、
なんだかケツのあたりがむずがゆい時間が流れる。

オヤジのぼろいカーナビは全くあてにならず、
迷いながらもなんとかお店に到着。
閉店間際なのに満席で行列。
地元の番組で取り上げられたらしく、遠方からも来てるようだ。
ま、僕も東京から、かなり遠方からだけど(笑)

歴史を感じられる作り。
ちょっとした庭の見える、個室をとってくれてあった。

風情ある空間で、
まずは、うざくと、サラダ。
かなり美味し。
特にサラダは、とんぶりなどを添えてあり、
工夫が感じられる。

そういえば以前、マスヒロ先生も言っていた。
ウマイ鰻屋は、前菜(漬物)が美味いと。
待たせる時間を、ちゃんと美味しく楽しませ工夫をしてると。

そう、本物の鰻屋ってのは、
出るまでに時間がかかる。
すぐ出てくるようじゃ、焼き直しに違いないってことらしく。

そういった意味では、このうざくとサラダの美味さは、
期待が持てる。

ビールを飲みながら、うざくと、サラダをつまむ。
と、ここで若旦那、藤田さん登場。
超お忙しいらしく、あまり話す間もなく。

続いて、白焼きを、生わさびつけながら、仕上げのつまみに。
実にふっくら蒸されていて、仕事が丁寧。

そして、いよいような重だ。
イイ感じの焼き上がり具合。
関東風の蒸し焼きで、とてもふっくらしてる。

「活かし込み」をしているので、臭みがなく、身の締まりもいい。
50年継ぎ足し、継ぎ足しという秘伝のタレ。
ほどよい甘さのタレと、ご飯の水加減も良い。

丼ものは、ご飯が実は大事。
ものすごくご飯がうまい。
ちゃんと、タレが米をまとう感じの水加減が好き。

箸でほぐれる柔らかさと、
噛んだとき口に広がる、野性味。
これが鰻の醍醐味。

最後に和服が似合う、奥様登場。
若旦那をそつなく支える素敵な方。

さあ、帰りの新幹線の時間もあるので、
アイスも食べ残して、帰るか…

と、会計してオヤジと店を出ようとすると、
お袋がついて来てない。
またかよ。
部屋に戻ってのぞいてみると、
のんびりと、僕らが食べ残した抹茶アイスを食ってやがる。

「おい、おっかさ、おいてくぞ」
出た。お馴染みのうちの両親の会話(笑)

実家からは遠いけど、
久々に、地元で美味い鰻屋を見つけた。
わざわざ1時間弱かけて行った甲斐あった。