内儀屋(西麻布) | すずきBのブログ「B's Blog」 Powered by アメブロ

内儀屋(西麻布)

すずきBのブログ「B's Blog」 Powered by アメブロ-P1000320.jpg


4月5日放送の「B級グルメ★スター誕生」(テレビ東京)の、
スタジオに立ち会う。

地方に埋もれる安くて美味いB級グルメ。
それらはいわば、ダイヤの原石のようなもの。

ならばそれらを、
山口百恵やキョンキョンやピンクレディが生まれたように、
スターにしてあげたい。
というのがこの番組。

そして僕のグルメ師匠、秋元康さんには、
スタ誕でいうところの阿久悠さんになっていただいた(笑)。

スタジオの裏では、
尾美さんはじめ、フーディーさん(フードコーディネター)たちが、
料理が初ステージに立つ瞬間をより輝かそうと、
テキパキ動いている。
スタ誕でいうところの、振り付け師の土井さんか。

富士宮焼きそばという名の山口百恵を目指し、
このステージに集いし名もなき地方グルメたち……
見守る地元応援者たちは、家族のよう。

それを買い付けに集まった、コンビニや百貨店は、
いわばレコード会社。
果たして、B級グルメ界の新アイドルは生まれるのかな?

そんな今日この頃。

そんなフーディーさんを彷彿とさせる、
女性スタッフだけがテキパキ働く和食が、
西麻布にある。
ここは、食通や文化人たちが隠れ家的に通う店。
入ってすぐ、広い玄関のようなウェイティングがあり、
誰もいない。
すると、地下から、
清潔感ある白シャツを着た、
フーディーさんのような女性スタッフが上がってきて、
階下のカウンターへと案内してくれる。

店の全貌を見おろしながら階段を降りると、
そこは、間仕切りのないカウンター。

料理人というと男がほとんど。
しかしここは、内儀(おかみ)さんと、女性スタッフのみ。
なので店内に、なんとなく優しい空気が流れてる。

大吟醸をちびちびと舐めながら、
テキパキ動く女性スタッフの、
厨房の様子を見てるのも、これまた楽し。

小さな前菜から始まり、
山うどの揚げ物、新もずく酢、塩漬け豚肉と日向夏、
などの前菜から始まり、
お刺身や、たけのこと海老の春巻きなどあって、

メインがすごい。
中華鍋で煙をもくもくさせながら焼く、
牛ステーキ。

江戸っ子が好きそうな甘辛いタレを、
ほんのりまぶしながら、香ばしく焼く、
その煙が店内全体に立ちこめると、もう、たまらん。

そんな前フリがあってのメインである。
バリエーション豊富な香の物をつまみながら、
御飯にステーキを乗せる。
すると、肉からしたたるタレが、つやつやのご飯の米をまとう。
そいつと肉を噛みしめがら…
最高だ。
幸せだ。

そして店を出てタクシーに乗ると、
自分の服と髪の毛に、あの、ほんのり甘辛い、
ステーキの香りが染みついてることに、
ちょっと幸せをまた感じる。

まるで、胡麻せんべいを食べた2時間後、
歯と歯の間から、胡麻が出てきたときの幸せに似ている。

似てないか。
なんだそれ(笑)