やまと屋（大阪・新世界）

ある特番の、ロケ映像を見ながらナレーションを書いていたら、

どうしても「大阪」に行きたくなってしまった。

（作家なので、ロケには同行してない）

関西では、大みそか１４時放送、

関東では、元旦深夜放送、

「秘密のケンミンSHOWプレゼンツ、

みのもんたの秘密の大阪体感ツアー」。

「ケンミンSHOW」で紹介した、様々な大阪グルメや文化を、

みのさん自ら体感する、というツアー。

大阪名物、串カツ、どて焼き、お好み焼き…

見てたらムショウに食べたくなった。

家でちまちま大掃除してるのも空しくなり、

会議もないことだし、今から食べに行こうかな……と思い立つ。

出た、見るとすぐ食べたくなる病(笑)。

ネットで、新幹線の空席情報を見たら、

２席、あいてた。

迷わず予約。

もう後には引けず、お昼の新幹線に飛び乗り、

パソコン１つ持って大阪へ(笑)

うちの社員には、どこへ何しに行くかも言わず、

つき合わせる。

車内で、どこへどう行くかプランを立てる。

そもそも、新大阪と大阪駅が、こんなに離れてるって、

知らなかった(笑)

梅田、新世界、難波、鶴橋、そのあたりの

位置関係がさっぱりわからないので、

グーグルMAPで確認。

で、行きたい店にどう回るかを決め、

地下鉄のルート図を暗記。

まるで、一夜漬けのテスト勉強のように頭に入れ、

プランどおり回ることに。

新大阪から地下鉄に乗り、南へ下る。

まずは、番組にも出てくる新世界のジャンジャン横丁へ。

なんだこの街は。

体感すると、ホントすごい。

地べたで、拾ったような靴を売ってる。

昼間っから、べろべろのおっさんがフツーにぶつかってきたり、

話しかけてきたり。

で、すげえ派手な看板の串カツ屋がひしめき、

ガラス張りの将棋屋があり、おっさんたちが将棋さしてたり、

狭い飲み屋で、昼間っから、べろべろでカラオケ歌ってたり、

かと思うと、怪しいゲーセンや、怪しい床屋、怪しい喫茶店。

そこは、まるで昭和の映画セット。

ラーメン博物館のような街並みが、そのまま残っている。

新世界のタワー近くの「やまと屋」へ。

すると、これまたベロンベロンのお姉さんが、

ぐでんぐでんのオヤジとケンカしてる(笑)

店に入ってまず耳に入った会話が…

「なんやねん、おっさん、このアホみたいなチョッキ」

ですよ。

なんだそれ(笑)

そんな生の大阪を体感しながら、

串カツをつまみ、ビールをぐびぐび。

うめえな、このソース。

ブタかつ、牛かつ、アスパラ。

中でも美味かったのが、ウインナー。

どこか懐かしい昭和の味が、またいい。

さらに、名物のどて焼きってのが、旨い。

牛スジが味噌で煮込まれてる。

煮込みなんだけど、

もともとは鍋に味噌つけて（土手）、焼いてたから、焼き、

なんだとか。

恐らく、中目の串カツ屋でも、

同じようなものが食べられる。

しかし、

あの怪しい横丁を抜け、

大阪弁が飛び交う中で頬張る串カツは、

味わいも、どこか違うような気がした。

ということで大阪ツアーは、

まだまだ続く。