大宝(三の橋) | すずきBのブログ「B's Blog」 Powered by アメブロ

大宝(三の橋)

P1000153.jpg
「会えない時間が、愛そだてるのさ」
って郷ひろみの歌があったが、
ほんと、会いたくても会えない時間は、
より会ったときの感動を強めてくれる、

ってことと同じことが、食べ物にも言える。

「大宝」のタンメンである。

とある会議で「大宝」のタンメンがいかに美味いかが話題となり、
最近、ご無沙汰してた僕は、
ものすごく、大宝のタンメンが食べたくなった。

あの、強めの塩味の、なんとも言えない味が…
しかし、このブログでも書いたように、
行けば休みだったり、
準備中だったり。
もう終わってたり…。

そして代わりに食べた他の店のタンメンに愕然とし、
ここのところ、頭の中がずっと「大宝」タンメン状態(笑)

そして先日、やっと電話がつながり、
やっと行けた。

言い方は悪いが、薄汚れた中華屋。
タンメンと、餃子とビールを注文。

座ったのは、
ご主人が中華鍋をふるう目の前のカウンター。

まずは餃子で、ビールをぐびぐび。
この餃子、ウマすぎ。

王将から名店中華まで、
あらゆる店で餃子を食べているが、
ここのは群を抜いてる。

何がえらいって、まず、皮に対するあん(中身の具)の量、
そのバランスが最強。
餃子の真ん中のあたりで噛みちぎったとき、
皮がほつれることなく、きれいに切れる。
これが、ナイスバランスの証拠。

そして、焼き加減。
外はパリパリで中はジューシー。

野菜の旨味と肉汁がしっかり皮で閉じ込められていて、
噛むと汁があふれるのだが、その汁が美味い。
少しショウガが効いてるのが癖になる。
酢醤油なんてつけなくていい餃子。

そんな餃子を堪能しつつ、
目の前でご主人が中華鍋をふるい、
野菜を炒め、
ニラを投入し、鶏スープやら調味料やらを入れて、
最後は少し茹でて完成。

その間、奥さん?が横で、麺をゆでていて、
最後、スープの味見は、この女性もする、
なんだかコンビ芸のようで、見てて楽しい。

やっと会えたひとを前にしたかのように、
タンメンをしばし見つめ、
深呼吸してからスープをすすり、
野菜と麺をからめてズルッとすする。

そうそう、この味。

リストランテヒロのヒロさんが日本一の塩ラーメン、っていうほど、
スープが美味いのはもちろん、
黄色くて太めの卵麺が、
いい感じでこのスープをまとい、
そして、ほどよく豚&もやし、
キャベツなどの野菜と口の中で絡み合う。

ビールのつまみとしても合う。
それぐらいショッパめなのだが、癖になる。
この店、
おそらく、一生「ミシュランガイド」の星を取ることはないんだろな。
そしてご主人も、それを望んでいないだろう。
「ミシュランって何?」って感じ。

だが世の中には、こんな、星の影にかくれた、
庶民的な名店も存在するのである。

しかし驚いたことに、
この店のご主人のTシャツを見ると…



奇しくもミシュランタイヤ。
なんだそれ(笑)





★お知らせ★

近日、都内某所で開かれる、料理人の夏フェス。
参加シェフ情報。

賛否両論、タツヤカワゴエ、山田チカラ、
MIST、ahill、KEIZO、龍圓、食幹、かのふ、
マノワに加え
さらに、あのダルマット、メゾンドスリジェ、バルカ、
スーツァンレストラン陳、ベットラオチアイ、
園山、青家、ピューターズほか、
計30人近く来てくれる予定です。
(博多から麺劇場・玄瑛・入江さんも来る予定)

■会費:1人6千円(飲み放題・食べ放題。半立食形式)

興味ある方は、
アメブロからメールするか、
ミクシーのUMinersコミュからお申し込みを。