松苗あけみさんの「純情クレイジーフルーツ」は、
日常を生きる女子高生の日常にワクワクをプレゼントする作品でした。
同じ女子高生の冒険から始め、
少女漫画の掟をすり抜け、
名香智子さんは、
「恋愛」のリアルをするっと忍び込ませました。
肉体の絆を伴い、
かつ女子高生の火遊びではなく、
(高校は卒業します)
情の様々に触れては変わりゆく心情や、
その中で選び取るもの、
その都度捨て去るものに纏わる諸々を、
経験してゆく物語。
こりゃ 詐欺かも。
少女漫画詐欺です。
主人公茉莉花と友人の小夜子さんは名門女子高校生徒会のお嬢様。
二人はディスコ通いをしています。
もちろん周りは知りません。
という始まりは、
ちょっとした冒険(なさそうで出来そうな)。
入口は可愛らしくありながら、
そこから先は、
「恋する乙女」の想像、
日常の彩りの域を越えて「恋愛の多様性」に踏み込んでいきます。
案内人の第一は友人の小夜子さん。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210916/19/suzuki3737/d4/db/j/o1054108015001950808.jpg?caw=800)
この語りのすごみは、
小夜子さんの自分の感性に対する正直さ加減にあります。
別れた理由も
見事な冷静さです。
かつ、
恋の名残を抱える強さももっている。
お見事です。
少女漫画には壁がございます。
小夜子さんに導かれて抜けた扉の向こうに展開する物語に、
「少女」たるべく設定された主人公とともに、
キャー どっきり!
させていただきました。
たとえば、
宝珠茉莉花さんのお母様の昔の恋人、
芥川さんの茉莉花へのキス。
誰とでもいいもん!
わたしも経験するんだから!
というお嬢ちゃんに、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210916/19/suzuki3737/59/f7/j/o0741108015001950823.jpg?caw=800)
パートナー全編の中で一番どっきりいたしました。
茉莉花のパートナー、
砌くんの恋。
これも また真実。
恋愛は甘くない。
名香ワールドは少女にとって恋の迷宮探検でもありました。
けっこう体力の戻った本日です。
リズムが戻ったとも言えるかも。
山ほど溜まった仕事もございますが、
週末には何とか片付けるぞ!と思う木曜日です。
画像はお借りしました。
ありがとうございます。
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