西洋文学、日本近代文学を問わず、
〝あやし〟きものは荒唐無稽に出現いたします。

東洋の神秘。
これは〝魔術〟ならインド。





ほんの2、3分、
指の間に挟んだ葉巻の灰も落ちぬ内に
一ヶ月が経ってしまいます。

地名こそ魔法。
インド人のミスラ君だから魔法に説明は不要です。



近代文明に生きる文化人が
不思議に出会い
それを不思議のままに受け入れますとき、
物語は、

⭐「異国にて」 波津彬子作
 の最後の一コマ

これは異国の物語だ。
なにが起きても
決して不思議ではないのだ。
まとめられます。


この作品では
職人さんのご老人に
知恵を授ける少年が出てくるのですが、
その少年が見えたのは
異邦人の青年だけ。



そして
お皿の世界は
生きて広がります。





異国の神秘。
それが
日本では国内に優しく広がるから
店主はこの国が好きです。


人と暮らし
人と花や木や蛙たちの間に存在する
曖昧模糊としたグレーの領域。
風情というもの、
その領域にふんわりと漂います。




曖昧がアカンときもある。
でも、
曖昧が何かを守るときもある。
それが文化を育てることもある。
〝あやし〟の世界なんて曖昧でなくては存在できません。



ほら、
死者も
どくろも
なんと親しみ深い。

⭐坂田靖子さんの「伊平次とわらわ」


そして、
美意識も曖昧模糊とした薄闇に育ちます。



と、
ちょっと
神秘とか曖昧に拘ってみました。


えっと
動機の一つは書いてる物語。
登場人物たちは人智の外を生きてますので、
そこのところ
どうかよろしくお願い致します。

もう一つは
いつかね
いつか一緒に見にいこうや
なんて思う友人がいることかなと思います。

 戸隠奥社の参道
 一本桜の静謐
 紅葉の神社境内
 ………………

このところ
世の中は揺れております。
うんうんと聴きながら、
どうだろなー
綺麗だなくらいからでいいんだけどな
なんて考えています。


画像はお借りしました。
ありがとうございます。


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