店主、
古巣に舞い戻った余録に預かりまして、
いただきものをしました。


芥川龍之介全集です。
ご家庭の御事情で
放出なさりたいというお言葉に
ありがたくとびつきまして、
いただいて帰ってきたのが先週です。


で、
先程、
ようやく気づいたのが巻頭につくお写真。


第二巻
大正15年2月




美男子と思ってはいましたが、
これは美青年。

わー
このお写真初めて見たーーーー

喜んでおります。



第五巻
大正10年3月



他の文士の皆様に失礼なのですが、
ただお一人、
その膝にかけた手までが
美青年。


第七巻大正9年




偶然のスナップでは
ないですよね。


わりと………ナルシストでいらっしゃった?
などと思いました。

秀でた額とは
こういう額のことでしょうか。


第八巻
昭和2年 最後の写真

こちらは
水を浴びせられました。



視線が鋭い。

日差しを弾いているからとも思いますが、
眉間の皺が深いのが、
影となった右に
目だけが白く光るのが、
鋭いと感じさせます。


ここまで書いて
………記事そのもの止めようかと思う今でした。

が、

〝自らを神とする欲望〟ということば、
それが頭の隅にあって
ここまで書いてしまったかな
とも
思います。




事件と重ねられては
まことに迷惑と
眉間の皺をますます深くされそうですが、
〝命を自由にする〟ことに
人は神を見るものだ
語られているようにも感じます。



己の命
他の命


その境界線は
また
くっきりと明瞭なもの。
その境界を越えて
被害者を直視もせず僅か十数秒の内に
駆け抜けた容疑者。


それは
考え抜かれたものというより、
己一人しかいない世界に生きる偏狭な魂を感じます。


ああ
戻らなくては。
最後の一枚にのみ感じる狂気にも似たもの。
人間だけが自殺をする。
人間だけが捕食のためではなく殺す。


なぜなんだろう。
しばらくは
何事につけ考えてしまいます。



古色蒼然としていますが、
第一巻以外、すべて〝月報〟が綺麗に挟まれています。
開くと
まだパリパリ感ございます。

ありがたく読ませていただきます。


画像は本を撮させていただきました。
ありがとうございます。





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