この小説は純粋な創作です。
実在の人物・団体に関係はありません。
俺は欲しがってる
2015-11-30 08:42:56
テーマ:クロネコ物語
サガさんは
彼の願いに質問で応えて
確認する。
『どうしたら夢中と思える?』
彼は言ったわ。
「僕を欲しがってよ。
サガさんは優しいだけだって
すごく思ったんだもん。」
まあ贅沢な。
サガさんは
面白そうに訊ねる。
『何だ?
その優しいだけってのは。』
あら面白がられて
カリカリきたのかしら仔猫ちゃん。
「あの子にも
すごく優しくしてた。
僕と変わらないんだもん。」
真面目くさって
サガさんは応じる。
『日本から一人で来てる女の子だ。
よく知っているし、
頼りにされている。
冷たくするのは
おかしくないか?』
落ち着き払われると
燃え上がるんじゃないの?
「この子にも
優しくするために
キスするかもって思っちゃう!!
あ、あ、あの子
サガさんが好きなんだから!
ぼ、ぼ、僕に
手ぇ出すな!
って言ったんだから!!!」
興奮しちゃって。
悔しかったのね、よしよし。
で、
怒濤の‘’悲しかった‘’放出。
仔猫は仲間外れだったもんね。
あのね、
女の子ってのは
特別扱いが大好きなの。
それに
男の子より大人なの。
《あ、ごめんなさい。
この話わからないよね?》
とか言うの
快感なんだから。
昔話ばっかりしてたのは
わざとよ。
決まってるでしょ。
仔猫ちゃん
外されたってのは分かったんだね。
でもね、
それを愚痴ると
愚痴った子の方が叱られるものよ。
女の子は大人なの。
頭いいんだから。
それに
綺麗な子を見たら
牽制球投げとくのは
当然でしょ。
《あんたが知らないこと
いっぱい知ってるんだから。
あんたより
この人と深い付き合いなんだから。》
だ・い・じ。
で、
一通り言わせてあげてから
『欲しがってると
わかればいいんだな?』
サガさんは
くしゃっ、と仔猫の頭を撫でた。
『逃げるなよ。』
サガさんは
カーテンを開けた。
外は闇に沈み
窓は鏡となる。
狼は
自分の前に仔猫を立たせ
鏡に正対する。
仔猫のバスローブを開く。
あっ、
と逃げようとする仔猫を抑える。
『誰にも見えない。
ただの鏡だ。』
仔猫の耳に
狼は囁きかける。
『お前が
そうして羞じらうだけでも
俺は熱くなる。』
狼の片腕に
十字架に打ち付けられたように
動きを封じられ
仔猫は鏡に正対する。
『よく見ろ。
それはお前だ。
羞じらいながら俺を誘うお前だ。』
サガさんは
仔猫のローブを床に落とし
自分のローブの前を開いた。
仔猫の脚を開かせ
すっと身を寄せる。
仔猫の顔が変わる。
『わかるか。
その固さでお前の体は貫ける。
俺は
いつでも
お前が欲しくてたまらない。』
サガさんが
仔猫の腰を抑え
わずかに身を進める。
仔猫は
固く目を閉じる。
すっとサガさんは身を引く。
『俺は欲しがってる。
わかったか?』
サガさんは
ローブを拾い
震える体を覆ってやり
カーテンを閉めた。
振り返ると
仔猫はまだ立ち尽くしている。
『ベッドは別にしよう。
俺はここに寝る。』
画像はお借りしました。
ありがとうございます。
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実在の人物・団体に関係はありません。
俺は欲しがってる
2015-11-30 08:42:56
テーマ:クロネコ物語
サガさんは
彼の願いに質問で応えて
確認する。
『どうしたら夢中と思える?』
彼は言ったわ。
「僕を欲しがってよ。
サガさんは優しいだけだって
すごく思ったんだもん。」
まあ贅沢な。
サガさんは
面白そうに訊ねる。
『何だ?
その優しいだけってのは。』
あら面白がられて
カリカリきたのかしら仔猫ちゃん。
「あの子にも
すごく優しくしてた。
僕と変わらないんだもん。」
真面目くさって
サガさんは応じる。
『日本から一人で来てる女の子だ。
よく知っているし、
頼りにされている。
冷たくするのは
おかしくないか?』
落ち着き払われると
燃え上がるんじゃないの?
「この子にも
優しくするために
キスするかもって思っちゃう!!
あ、あ、あの子
サガさんが好きなんだから!
ぼ、ぼ、僕に
手ぇ出すな!
って言ったんだから!!!」
興奮しちゃって。
悔しかったのね、よしよし。
で、
怒濤の‘’悲しかった‘’放出。
仔猫は仲間外れだったもんね。
あのね、
女の子ってのは
特別扱いが大好きなの。
それに
男の子より大人なの。
《あ、ごめんなさい。
この話わからないよね?》
とか言うの
快感なんだから。
昔話ばっかりしてたのは
わざとよ。
決まってるでしょ。
仔猫ちゃん
外されたってのは分かったんだね。
でもね、
それを愚痴ると
愚痴った子の方が叱られるものよ。
女の子は大人なの。
頭いいんだから。
それに
綺麗な子を見たら
牽制球投げとくのは
当然でしょ。
《あんたが知らないこと
いっぱい知ってるんだから。
あんたより
この人と深い付き合いなんだから。》
だ・い・じ。
で、
一通り言わせてあげてから
『欲しがってると
わかればいいんだな?』
サガさんは
くしゃっ、と仔猫の頭を撫でた。
『逃げるなよ。』
サガさんは
カーテンを開けた。
外は闇に沈み
窓は鏡となる。
狼は
自分の前に仔猫を立たせ
鏡に正対する。
仔猫のバスローブを開く。
あっ、
と逃げようとする仔猫を抑える。
『誰にも見えない。
ただの鏡だ。』
仔猫の耳に
狼は囁きかける。
『お前が
そうして羞じらうだけでも
俺は熱くなる。』
狼の片腕に
十字架に打ち付けられたように
動きを封じられ
仔猫は鏡に正対する。
『よく見ろ。
それはお前だ。
羞じらいながら俺を誘うお前だ。』
サガさんは
仔猫のローブを床に落とし
自分のローブの前を開いた。
仔猫の脚を開かせ
すっと身を寄せる。
仔猫の顔が変わる。
『わかるか。
その固さでお前の体は貫ける。
俺は
いつでも
お前が欲しくてたまらない。』
サガさんが
仔猫の腰を抑え
わずかに身を進める。
仔猫は
固く目を閉じる。
すっとサガさんは身を引く。
『俺は欲しがってる。
わかったか?』
サガさんは
ローブを拾い
震える体を覆ってやり
カーテンを閉めた。
振り返ると
仔猫はまだ立ち尽くしている。
『ベッドは別にしよう。
俺はここに寝る。』
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