息子と嫁には長い。と叱られましたが、心を込めてゆっくり子どもたちに伝えました。
何か少しでも伝わってくれていればうれしいです。
卒業生の皆さん、
ご卒業おめでとうございます。
PTAを代表しまして、
一言、お祝いのご挨拶を申し上げます。
まず初めに、お礼を伝えさせてください。
子どもたちを、学業や生活の側面から、導いて下さいました、校長先生はじめ教職員の皆様、
六年間温かいご指導ありがとうございました。
また、ご臨席の地域の皆様、皆様のおかげをもちまして、本日、無事に卒業式を迎えることができます。
厚くお礼申し上げます。
さて、皆さんは六年前、幼稚園、保育園を卒園し、大きなランドセルを背負って、大手小学校の校門をくぐりました。
どんな気持ちだったか、おぼえていますか。ワクワクしていましたか。不安でしたか。
今日の朝、家においてあるランドセルを見て、少し寂しくなりました。
みんながランドセルを背負って学校に登校する姿、もう見られないのですね。
ほんとに大きくなりました。
この学年はPTA行事にも積極的に参加をしてくれる学年で、PTAの運営もとても助けてもらいました。
先月開催した餅つき大会にも、たくさん参加をしてもらい、
キネを持つのもやっとだった皆さんが、大人顔負けの力強さで餅つきをしている姿に、心強さを感じました。
六年前と同じく、みなさんは今日、この大手小学校を卒業し、中学校へ羽ばたこうとしています。
この六年間、たくさんのことを学び、遊び、多くの友達ができたと思います。
今、何人の友達の顔が思い浮かびましたか。
この先、皆さん一人一人に、明るい未来が待っています。
だからこそ、皆さんはこれから、たくさんの苦しいこと、つらいことを、
乗り越えなければならない時が、必ずやって来ます。
必ずです。
その時は、今思い描いたその友達を、頼ってください。
きっと力になってくれます。そして友達が困っていたら、手を差し伸べてください。
みなさんは四月から中学校という新しいステージに立ちます。
今よりももっと多くの人と関わりをもたなければなりません。少し苦手な人と出会うかもしれません。
その時は、人を変えようとするのではなく、まず自分を変えてみてください。
顔の汚れをとる時、鏡に映った自分の顔をどれだけ拭いても、汚れは取れません。
でも、自分の顔をふけば、汚れは簡単に取れます。
こんなことされて嫌だな、ということ。こんなことされたら嬉しいな、ということ。
相手の間違いを、指摘するのでなく、まずは自分に直せるところがないか、立ち止まって考えてください。
鏡の向こうに映っているのは、自分ではなく、友達です。
自分が笑っていれば友達も笑ってくれます。
自分がやさしければ、友達もやさしくしてくれます。
つらい時、苦しい時、歯を食いしばってでも、笑顔で前に進みましょう。
そして、困っている、悩んでいる友達をみたら、手を差し伸べられる人になってください。
最後に卒業生の皆さんにエールを送ります。
十二年前に君たちが生まれた時から今日まで、元気に無事に育ってくれてありがとう。
きみたちはできる。
きみたちならやれる。
きみたちに願うのは、わくわくするような楽しい人生を送ってほしいということ。
親のためでもなく、学校のためでもなく、社会のためでもなく、
自分のために、
自分が、幸せになるために、道を進んでください。
自分らしく生きるという、漠然とした理想を実現するのは、簡単ではないかも、しれません。
それでもあえて、自分らしく、楽しい人生を歩みなさい。
そう、伝えます。
ずっと君たちを応援しています。
以上で、私のお祝いのことばとさせていただきます。
平成三十一年三月二十日 PTA会長鈴木秀尚